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e-POWER用に新エンジンが開発されたセレナは静粛性が高まった

車の情報誌「ニューモデルマガジンX」編集長監修

この記事の監修者
月間ニューモデルマガジンX編集部
代表取締役社長兼編集長
神領 貢

日産の3列シートミニバン、セレナが6代目となって登場したのは2022年冬。まず同年12月にガソリン仕様が発売され、e-POWER仕様は少し遅れて2023年4月に登場した。

新型セレナの最大のポイントは、e-POWER仕様の性能アップだろう。

セレナ エンジンルーム

具体的にはエンジンを一新。98ps/12.5kg-mを発生するe-POWER専用のHR14DDe型1.4L直列3気筒DOHCエンジンを搭載。従来の1.2Lエンジンと比べて出力は16%上がり、日産初の1次バランサーシャフト、剛性が低くて柔らかいフレキシブル・フライホイールといったアイテムが用いられて振動を抑制。また、従来2400rpmに設定されていた最良燃費点が2000rpmに変更された効果も大きく、発電時にエンジンが唸る傾向は大きく改善された。

このエンジンで発電した電気で、163ps/32.1kg-mを発生するEM57型モーターを駆動する。駆動バッテリーはリチウムイオン電池だ。

一方、ガソリンエンジンは先代と同じ2L直列4気筒直噴DOHCのMR20DD型。150ps/20.4kg-mの出力も変わらない。トランスミッションはCVTのみ。先代にはS-HYBRIDが組み合わされていたが、これが廃止されて純エンジン車に変わった。駆動方式は、e-POWER仕様がFFのみの設定に対し、ガソリン仕様にはオートコントロール4WDも設定されている。この4WDは電動式ではなく、トランスファーを介してプロペラシャフトによって後輪を駆動する。リアデフ一体型カップリングを採用した、パッシブオンデマンド型4WDシステムだ。FF仕様のリアサスペンションがトーションビーム式なのに対し、4WD仕様ではリアデフを配置するためにマルチリンク式に変更されている。フロントサスペンションはFF、4WDともにストラット式だ。

グレードは、e-POWER仕様、ガソリン仕様(FF、4WD共通)ともにエントリー仕様のX、装備が充実したXV、エアロ仕様のハイウェイスターVを設定。全グレード8名乗りだが、e-POWER仕様にはさらに上級のLUXIONを設定。このグレードのみ7名乗りとなっている。XとXVは全幅1695mmの5ナンバーサイズだが、ハイウェイスターとLUXIONは全幅1715mmで3ナンバーサイズに設計されている。

この他にも、装備類が充実したお買い得仕様のハイウェイスターV-Vセレクションやオーテック仕様、90周年記念車なども用意されている。先代モデルでは設定されていたNISMO仕様は現時点では設定されていない。

もう一点、新型セレナの大きな特徴は車速と車線維持を支援するプロパイロットが拡大採用されたことだ。今回のモデルチェンジで全車に標準化。さらに、最上級グレードのLUXIONには、高速道路でのハンズオフ走行や自車より遅いクルマを追い越す際の車線変更もアシストしてくれるプロパイロット2.0が備わっている。全高が高いミニバンにプロパイロット2.0を搭載するのは、重心が低いセダンのスカイラインに搭載するより難しく、制御に苦労したという。走行安定性や滑らかな走りを実現するため、LUXION専用にチューニングされたタイヤまで開発されたほどだ。

外観は先代のイメージをうまく踏襲し、ひと目でセレナとわかるデザインとしながら、独特のヘッドライトまわりと、そこからサイドウインドウに続くフロントフェンダーのガーニッシュが目新しさを演出している。

セレナ フロント
セレナ リア

車内は広々としており、大人数で乗っても窮屈に感じることはないだろう。2列目を3人掛けのベンチシート切り替えられるセレナ独自のマルチセンターシートがe-POWERにも追加されて乗車定員が8名に増えた点も朗報だ。また、1列目と2列目だけでなく、3列目シートにもスライド機構が用意されている。

セレナ 1列目シート
セレナ 2列目シート
セレナ 3列目シート

サイドステップの地上高は前席が39cm、後席が38cmだが、大人が足を掛けるには奥行きが浅いため、結局は地面から前席45cm、後席46cmのフロアに直接乗り込まなくてはならない。身長が高い人はスッと座りやすいかもしれないが、小柄な人や高齢者は乗降時に難儀するかもしれないと感じた。

3列目シートは座面長が50cmもあるが、やはり長時間の大人3人掛けは厳しい。また、3列目は左右に跳ね上げれば荷室を広げられる構造ゆえに、フロアとの接地感が乏しくて強度的にも不安を感じる座り心地なのがちょっと気になった。

もうひとつ気になるのは、運転席に座った時、左足の置き場が狭いことだ。センターコンソールの張り出しが大きく、左足が圧迫されるような印象が強い。コンソール下端の形状を変えて足先だけでも置けるようになれば快適性はアップするだろう。

セレナ 運転席足回り

ラゲッジスペースは8名乗車時には奥行きが40~50cm、幅は115cm。さらに床下には幅104cm、深さ25cmのアンダーボックスも備わっている。

セレナ 荷室(8名乗車時)

5名乗車時は奥行き115cmが目安。ただ、3列目シートを左右に跳ね上げると有効荷室幅はかなり狭くなる。

セレナ 荷室(5名乗車時)

バックドアには先代から踏襲されたデュアルハッチを装備。上半分だけ開けられるので、狭い場所で荷物を出し入れする時に重宝する。この状態でラゲッジの床面ボードが開閉できるよう形状が工夫された点も見逃せない。

セレナ バックドア

さて、市街地中心の試乗に移ろう。5ナンバーサイズに加え、視認性が高く車両感覚を把握しやすいこともあり、狭い路地でも走りやすい。ガソリン仕様で走り出してすぐに感じるのは、各部の抵抗感が少なく、とてもスムーズに走るということ。サスペンションは少し硬めで荒れた路面ではショックが大きい場面もあるが、ショックをうまく抑え込んでいて乗り心地は良い。エンジンパワーは約1.7tの車重に対してやや非力に思える時もあるが、1名乗車では大きな不満はなかった。ただ、アイドリングストップから再始動する時のショックは大きく、エンジンがかかって発進する際にガツンと衝撃が来るので、もう少しマイルドになれば商品力も上がるだろう。

e-POWER仕様は乗ってすぐに発電用エンジンの排気量アップの効果を感じた。スムーズに充電できる制御のおかげで、旧型よりエンジンの稼働が減った。また、先代ではエンジン音が気になったが、新型ではほとんど気にならなくなった。車内の静粛性は高く、まるでEVに乗っているような感じ場面もあった。モーター出力が約30psアップし、低速から太いトルクを発生するおかげで、ガソリン仕様より約100kg重い車重を感じさせないスムーズな走りを体感できた。ただ、少し荒れたような路面を走行する際、条件が重なると音圧が不快で耳につく。ガソリン仕様でも少し感じられたが、より静かなe-POWER仕様のほうが気になる。大きな音ではなく、タイヤのドラミングのような耳に残る空気振動だ。これは是非とも改善を望みたい。

e-POWER仕様を市街地160km、郊外160km、高速道路160km(平均時速100km/h)の合計420kmを走らせた総合燃費は、満タン法による実燃費で16.4km/L。車載燃費計は17.2km/Lを表示していた。カタログに記載されているWLTCモード測定値(19.3km/L)に対する達成率は約85%で、標準的な結果だ。参考までに内訳を記載しておくと、市街地は16.1km/L、郊外路は17.4km/L、高速道路は15.4km/Lだった。燃料タック容量は52Lなので、満タン法の計測値から計算すれば一度の満タン給油で850kmほど走れる計算だ。ガソリン仕様の実燃費は約11km/Lといったところ。こちらは燃料タンク容量が54Lなので、満タンで590kmほど走れる計算だ。

参考までに、試乗車の価格はガソリン仕様が約327万円に対し、e-POWER仕様は約369万円。その差は40万円程度。走りの気持ち良さと燃費の良さを考えると、e-POWER仕様の価格設定は結構お買い得と言えよう。

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[この記事の監修者]
月間ニューモデルマガジンX編集部
代表取締役社長兼編集長
神領 貢

しんりょうみつぐ 1959年3月20日生まれ。関西大学社会学部マスコミ(現メディア)専攻卒業後、自動車業界誌やJAF等を経て、「ニューモデルマガジンX」月刊化創刊メンバー。35年目に入った。5年目から編集長。その後2度更迭され2度編集長に復帰、現在に至る。自動車業界ウォッチャーとして42年だが、本人は「少々長くやり過ぎたかも」と自嘲気味だ。徹底した現場主義で、自動車行政はもとより自動車開発、生産から販売まで守備範囲は広い。最近は業際感覚で先進技術を取材。マガジンX(ムックハウス)を2011年にMBOした。
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