いまさら訊けない素朴なギモンその3 コンパクトカーってどんな車?おすすめの車種も紹介!
コンパクトカー、と聞くと「小さい車でしょ」というイメージがあると思います。
しかし具体的にどんな車なのかを説明しようとすると、どこかざっくりとしたものになりがちです。
ここではそんなコンパクトカーとはどんな車なのか、軽自動車とはなにが違うのかを見ていきましょう。

自動車専門ライター 高田 林太郎
コンパクトカー、と聞くと「小さい車でしょ」というイメージがあると思います。
しかし具体的にどんな車なのかを説明しようとすると、どこかざっくりとしたものになりがちです。
ここではそんなコンパクトカーとはどんな車なのか、軽自動車とはなにが違うのかを見ていきましょう。
▼もくじ
軽自動車というのは、ボディの大きさやエンジンの排気量、乗車定員が法律によって定義されています。
その範囲を超えるものは軽自動車と呼ぶことはできません。
しかしコンパクトカーにはそういったはっきりとした定義はなく、ぶっちゃけていえば自動車メーカーがこれはコンパクトカーです、といえばそうなってしまう、という程度の呼びかたでしかありません。
しかし緩やかではありますが、おおむねこのサイズ以内であればコンパクトカーといえるだろう、という目安はあります。まずはそこから見ていきましょう。
各自動車メーカーが販売しているコンパクトカーは、おおむね次のようなサイズ感の車となっています。
全長4.7m以下、全幅1.6m以下、排気量1,500ccに収まっている、5ナンバー枠の車両
ボディタイプはラゲッジスペースが一体型となったハッチバックがほとんどで、ドアの数はハッチゲートも含めた3ドア、もしくは5ドアとなっています。
日本での車両区分は道路運送車両法によって、ナンバープレートが黄色の軽自動車と5ナンバーの小型自動車、3ナンバーの普通自動車に分類されています。
しかしこの分けかたはあまりにざっくりとしています。車を販売する側としては、その車のメリットをアピールがしにくい、というのが本音でしょう。
そこで参考にしたのが、おもにヨーロッパで使われている車の分類方法でした。
その方法とは、セグメントといわれるもので、以下のように車を分類しています。
これにあてはめると軽自動車はAセグメントですが、小型自動車にはBセグメントだけではなくCセグメント、Dセグメントの比較的小さな車も含まれていることがわかります。
そこで日本の自動車メーカーは、日本の車両区分ではなく、このセグメントを参考にした、コンパクトカーという呼びかたを使うようになったのです。
ではコンパクトカーのメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。まずはメリットから見ていきましょう。
まず最初にコンパクトカーは小型自動車ですので、乗車定員が軽自動車とは違い5名となります。もちろんボディサイズが小さいというのが売りのひとつですので、5名乗車ではパツパツ、という感じになりがちですが、それでもいざというときに5人で移動できるというのは、軽自動車と比較して有利な点です。
また軽自動車よりもボディサイズが大きいことから、万が一の衝突時における安全性という点でも、軽自動車より優位といえます。
走行性能についてもエンジンの排気量が大きいことから余裕があります。普通自動車と比べるとコンパクトなボディは運転がしやすく、お買い物や近距離の移動などではかえって使いやすい、というのもメリットといえるでしょう。
コンパクトカーに大きなデメリットはありません。ただ軽自動車と比べると税金の負担が大きいとか、高速道路の通行料金が高い、といった部分の違いはあります。
また普通自動車と比べた場合には、室内空間や5人乗車で移動するときの余裕が小さく感じられますが、それはメリットといってよいものですので、デメリットといえるものではないでしょう。
コンパクトカーは小さくて小回りが利き、気軽に使える車です。その部分もふまえると、普段はひとりやふたりで乗ることが多いが、5人乗ることもある、という方におすすめです。
また軽自動車ではパワーが足りないが、大きな車は扱いづらい、というかたや、ショッピングセンターなど混んでいる駐車場に停めることが多い、という方にもおすすめできます。
コンパクトカーはいろいろな自動車メーカーが主力車種として力を入れて開発しています。その中から人気モデルをご紹介しましょう。
トヨタを代表するコンパクトカーで、以前国内ではヴィッツ、ヨーロッパではヤリスという名前で販売されていましたが、現在はヤリスに統一されています。コンパクトカーといってもトヨタの最新予防安全装備が備えられていますし、ハイブリッドパワーユニットはWLTCモード燃費が36.0km/Lと、世界トップクラスの低燃費です。
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ホンダ独自のハイブリッドシステム『e:HEV』搭載モデルも用意されている、ホンダのコンパクトカーがフィットです。ホンダ主力車種のひとつだけあってさまざまなタイプが用意されているため、好みに合ったものが選びやすい、というのもポイントとなっています。親しみやすく飽きのこないデザインも特長です。
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エンジンを発電機として使い、そこでつくられた電気をバッテリーに貯めてモーターで走行をするシリーズ式ハイブリッド、e-POWERを搭載しているのがノートです。回転数の上昇に伴って力が出てくるエンジンとは違い、回転してすぐ最大トルクが発生するというモーターの特性を活かした走りが特長です。
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2023年12月にフルモデルチェンジされたスイフトは、スズキの主力コンパクトカーです。運転席に座ったときのボディの見切りのよさや、マイルドハイブリッドに5速マニュアルトランスミッション搭載モデルがあるということから、自分で操作をしないと不安、という方からも人気を集めています。
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以前はデミオ、という名前でしたが、ブランドイメージ構築のために現在はMAZDA2という名前で販売されている、マツダのコンパクトカーがこれです。上位モデルと共通したボディデザインが流麗で、コンパクトカーとしては珍しくクリーンディーゼルエンジンモデルもラインアップされています。
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今回はコンパクトカーというのはどんな車なのか、そのメリットやデメリット、オススメのモデルをご紹介しました。
軽自動車と違ってコンパクトカーにはっきりとした定義はありませんが、現在ではおおむね全長4.7m以下、全幅1.7m以下で、ハッチゲートを持つ3ドア、もしくは5ドアの車、というのが相当しています。
軽自動車と比べると税負担は大きいですが、そのかわり5人乗車が可能だったり安全性が高いというメリットもあり、はじめて乗る車としても選びやすくなっています。
各自動車メーカーは販売台数が多いこのコンパクトカーに注力をしていて、それぞれに特長のあるモデルがラインアップされているために、選択肢が多すぎてかえって選びにくいかもしれません。そのためコンパクトカーを選ぶ際には、各自動車メーカーの公式WEBや販売店で、しっかりと情報を集めて選ぶようにしてください。