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カーリースの審査が通らないこともある?そんなときの対処法を解説!
カーリースの審査
[掲載日:2021年11月12日]

カーリースの審査が通らないこともある?そんなときの対処法を解説!

カーリースはリース会社から車を借りることで、自家用車と同じように使うことができる、というサービスです。
そのため契約時には、契約期間中にリース料金を支払う能力があるかどうかという、審査を受ける必要があります。
審査される項目は、決まった住居があるかどうかということや、年収、勤続年数などとなります。
仮にその審査に通らなかった場合でも、すぐにあきらめる必要はありません。なぜなら、審査をクリアしやすくなる対処方法があるからです。
今回はカーリースの審査の内容と、審査に通りやすくなるポイントについてご説明します。


この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎

     ▼もくじ

  1. カーリースの審査内容とは
    1-1.支払い能力を判断するための審査が行われる
    1-2.審査時に申告する情報
    1-3.審査でチェックされる事項
  2. 審査に通らない理由
    2-1.債務履歴がある
    2-2.申し込み時点で多額の借入れがある
    2-3.年収が低い
    2-4.勤続年数が短い
    2-5.未成年
  3. 審査に通るためのポイント
    3-1.保証人をつける
    3-2.車のグレードを下げる
    3-3.頭金を払う
    3-4.ファミリーカーとして申し込む
    3-5.信用情報を確認する
  4. まとめ

1.カーリースの審査内容とは

カーリースは、契約期間を定めて車をリース会社から借り、その間は自家用車と同じように車を使うことができる、というサービスです。そのため、リース期間中には、車の利用料金をリース会社に支払う必要があります。

月々お金を払って車を持つ、という意味では、ローンを利用して購入するのと、大きな違いはありません。違うのは、購入する場合にはローンの支払いが終われば車は自分のものになりますが、カーリースでは契約期間終了後、車をリース会社に返却する必要がある、という部分です。

そのかわり、カーリースでは、返却する車の価値、いわゆる残価をあらかじめ車の価格から差し引いた額をベースに利用料金を決めているため、購入する場合よりもお得に、車を手元に置き、使うことができます。
とはいえ、カーリース会社は利用者と契約する際に、ローンを利用するのと同じように、利用者が料金を支払っていくことができるかどうか、という審査をおこないます。では、どんな項目が審査されるのか、確認してみましょう。

1-1.支払い能力を判断するための審査が行われる

審査の基本となるのは、契約期間中に利用料金を支払い続けることができるかどうか、ということになります。そのため、勤務先やお仕事の内容、年収などを確認するほか、これまでに利用してきたローンなど、債務の履歴なども確認されることになります。

1-2.審査時に申告する情報

カーリースを申し込む際、利用者は以下のような情報を申告する必要があります。

  年齢
  年収
  お仕事などの属性
  債務履歴

細かくはリース会社と契約している信販会社によっても違いますが、一般的にはこのようなものとなります。

1-3.審査でチェックされる事項

お住まいが持ち家か賃貸住宅かなどといった住居の情報や、個人事業主など、お仕事の内容によっては年収に対しての支出の割合が確認されることもあります。
また、過去のローン滞納などといった債務履歴は、信用情報機関を通じて確認される事項です。


2.審査に通らない理由

いざ審査を受けてみたら通らなかった、という場合、主に以下のようなことがその原因となりがちです。それぞれに確認してみましょう。

2-1.債務履歴がある

債務履歴とは、過去にローンの支払いが滞ったり、携帯電話料金の支払いが未払いだったりするなどといった履歴のことです。仮に自己破産をした経験がある場合にも、その情報が履歴として残ります。
こういった債務履歴に問題がある場合には、カーリースの審査に通りにくくなります。

2-2.申し込み時点で多額の借入れがある

カーリースの審査を申し込んだ時点で多額の借り入れをしている場合は、リース料金を支払い続けるのが難しいと判断されがちです。ただしこれは、収入に比して、という前提がつくことです。住宅ローンなどでの借り入れは、十分な収入があると判断されれば、問題にはなりません。
ただし、住宅ローンなどに加えて、高額な商品の支払いを続けているなど、複数のローンを利用している場合には、審査に通りにくくなる可能性があります。

2-3.年収が低い

お仕事が自営業などの場合や、会社勤めでも年収が200万円未満などといった場合には、支払い能力不足と判断されることがあります。
ただし、勤続年数が長期にわたる場合には、年収が低くても問題視されないこともありますので、一概に年収が低いと無理、というわけではありません。

2-4.勤続年数が短い

審査をおこなう信販会社は、安定して利用料金を支払っていくことができるかどうか、ということを審査のポイントとしています。そのため、勤続年数が短い場合には、転職を繰り返すのでは、という可能性を考慮しがちです。これは利用者の年齢にも関係してきます。
新卒で就職したばかり、という場合には、その先にいろいろな可能性が考えられるため、連帯保証人が必要となることもあります。

2-5.未成年

未成年のかたが審査を受ける場合には、親権者の同意が必要となる場合があり、同意がない場合には審査に通らなくなる可能性があります。


3.審査に通るためのポイント

購入するよりも支払額を抑えつつ車を利用できるカーリースですが、審査に通らなければ、利用できません。では、どうすれば審査に通りやすくなるのか、そのポイントを見ていきましょう。

3-1.保証人をつける

未成年のかたや、お仕事がパートやアルバイトといった、収入が安定していないかた、年収が低いかたの場合は、連帯保証人をつけることで審査に通りやすくなります。

3-2.車のグレードを下げる

収入に比して利用料金が高い、ということでも、審査に通らない可能性があります。そこで同じ車種でもグレードを下げれば、車両価格も下がり、結果として利用料金が下がるため、審査に通りやすくなります。

3-3.頭金を払う

車のグレードを下げるのと同じですが、頭金を支払うと、そのぶん利用料金を抑えることができるようになります。頭金や登録費用などを用意せずに契約できる、というのはカーリースのメリットのひとつですが、審査が厳しそう、という場合には、頭金を用意しておくと安心です。

3-4.ファミリーカーとして申し込む

業務で使うのではなく、ファミリーカーとして申し込む場合には、安定した収入のある家族の名義で申し込みをすれば、審査に通りやすくなります。ただ、ここで気をつけたいのは、契約者と実際に車を使う人が違っていてはいけない、というリース会社もある、ということです。これは見積もりをする際などに、しっかりと確認しておきましょう。

3-5.信用情報を確認する

ローンの支払いが滞ったりした経験がある場合には、事前に信用情報機関に、ご自身の履歴の情報開示をおこない、どのような情報が掲載されているのかを確認しておきましょう。そうすることで、ご自身では気付いていなかった履歴などを確認できます。
ちなみに、滞納などといった履歴は、完済してから5年間は確実に情報として掲載されています。そのため、完済したからといっても、すぐに審査に通る、というわけではありませんので、注意が必要です。


4.まとめ

今回はカーリースを利用する際の審査と、審査に通らなかった場合の対処法についてご説明しました。

カーリースを利用する際には、契約期間中に利用料金を支払い続けることができるかどうかが、信販会社によって審査されます。審査の項目は年齢や年収、住居の状況や他のローンの利用状況などです。

審査に通らない場合には、なんらかの理由がありますが、その理由については公開されないこととなっています。そのため、審査に通らなかったときには、連帯保証人をつけるとか、頭金を用意するなどといった、支払いを続けられることをわかりやすくする対処をすると、審査に通りやすくなります。信用情報機関にご自身の情報を問い合わせすると、記憶になかったローン履歴が見つかる場合もありますので、確認をしておくのもおすすめです。

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自動車専門ライター
高田 林太郎
[この記事の執筆者]

自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立し、自動車業界歴は33年。国産・輸入車の試乗記やカスタマイズパーツのインプレッション、自動車周辺企業への取材などをメインにおこないつつ、パーツ開発に対するアドバイスやブランディングコンサルタントなど、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。

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