新車・中古車リースの違い
[掲載日:2021年5月11日]
新車リースと中古車リースの特徴の違い!
優先条件に合わせて選ぼう
カーリースには、新車をベースとしたもののほかに、中古車をベースとしたものもあります。
この中古車カーリースは、もともとは法人を対象としていたカーリースが、個人向けに発展していった、ということから分かるように、なるべく利用料金を低く抑えるために生まれたサービスです。
新車カーリースと中古車カーリースは、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
今回は新車カーリースと中古車カーリースの違いについて、ご説明します。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
カーリースには、新車と中古車、それぞれを利用したものがあります。
これにはさまざまな違いがありますが、その中でも大きいのは、費用や納車時期、契約期間となります。
新車リースには、自動車メーカーが販売している車ならグレードを問わずどれでも選べたり、オプション品も装備できたりするというメリットがありますし、中古車リースでは、種類が限られるかわりに、昔憧れていた車に出会える可能性もあります。
そういったそれぞれのメリットやデメリットを理解し、ご自分が優先している条件や使用目的にマッチしたものを選ぶ、ということが重要です。
それでは、新車カーリースのメリット・デメリットについてご紹介します。
2-1.新車リースのメリット
まずは新車リースの嬉しいメリットを3つ見ていきましょう。
2-1-1.豊富な車種から選べる
ほとんどのカーリースでは、国内の自動車メーカーが販売しているすべての新車から、リース車を選ぶことができます。
リース会社は、利用者が車種やボディカラーなどを決めてから自動車メーカーに発注をするため、思い通りの車に乗ることが可能です。
2-1-2.新品の車体と最新機能
当然新車ですので、だれも乗っていない状態で利用者は車に乗ることができます。もちろん安全装備なども最新のものとなりますので、安心です。新車ですから、長期間車を利用したい、という場合にも安心です。
2-1-3.長期保証がついている
新車ですので、自動車メーカーの保証が付いています。その期間内なら自動車メーカーの責任で保証範囲内の修理をしてもらえます。
2-2.新車リースのデメリット
良い面があればその反対もあるものです。新車リースのデメリットには何があるのでしょうか。
2-2-1.中古車リースと比べると費用が高い
中古車リースの場合、利用料金は月額5,500円〜11,000円程度ですが、新車リースの場合には同じクラスの車両でも月額1万円〜3万円程度が必要となります。
2-2-2.納車まで1〜2ヶ月以上掛かる
車種やグレード、ボディカラーやオプション品を決め、リース契約を結んでから自動車メーカーに発注をすることになるため、納車までの時間はそれなりに必要となります。
通常1〜2ヶ月程度ですが、人気車種の場合には6ヶ月ほど掛かる場合もあります。
2-2-3.契約期間が5年以上必要
新車リースの多くは、契約期間が5年〜10年未満と、長期になります。
その契約期間中は解約ができないことが多く、やむを得ない事情での解約でも、違約金が発生するため注意が必要です。
中古車リースは、中古車をベースとしていることによるメリットとデメリットがはっきりしています。
それをひとつずつ確認していきましょう。
3-1.中古車リースのメリット
中古車リースは新車リースと比べて知名度は高くありませんが、3つの大きなメリットがあります。
3-1-1.新車リースよりも圧倒的に安い
利用料金面では新車リースと比べて、大幅に安くなります。新車リースで利用料金が月額1万円〜3万円の場合、同クラスの中古車リースは月額5,500円〜11,000円程度となります。
3-1-2.すぐに納車される
新車リースは受注生産のため、納車まで時間が掛かりますが、中古車リースはすでにリース会社に車があるため、登録などの手続きが終わればすぐに納車されます。
3-1-3.数ヶ月からの短期契約がある
中古車リースは短期契約も多く、最短1ヶ月から2年程度まで、契約期間を選ぶことも可能です。
単身赴任や転勤族、学生さんなどにもオススメできます。
3-2.中古車リースのデメリット
中古車ならではのウィークポイントが、中古車リースのデメリットにもつながっています。それをひとつずつ見ていきましょう。
3-2-1.中古車のため車体が消耗している
新車と比べると多少の車体の消耗や、とりきれない汚れなどがある可能性があります。
ただしこれは、個体やメンテナンスによって程度が違ってくるものです。
そのため車体選びやメンテナンスがしっかりしたリース会社を選ぶ、ということも重要になります。
3-2-2.選べる車種が限られる
リース会社が中古車を買い入れ、整備をした上で中古車リースとして提供をするため、リース会社の在庫から車を選ぶことになります。
そのためタイミングによっては狙っていた車がない、ということもあるかもしれません。
3-2-3.長く乗り続けられない
中古車がベースとなっているため、ある程度の距離を走行している、というのは当たり前です。
そのため、契約期間中は問題ないとしても、自分の車となったあと、7年や10年など長期間乗り続けようとした場合には、何らかの不具合が出る可能性が大きくなります。
カーリースを利用しようと考えるとき、新車なのか中古車なのかは、優先したい条件から選ぶことをオススメします。
その条件とは以下の通りです。
新車リースが向いている人
- 最新機能を装備したきれいな車に乗りたい
- 多くの車種から選びたい
- 納車まで数ヶ月かかっても問題ない
- 5年以上乗る予定がある
中古車リースが向いている人
- とにかく安く車に乗りたい
- すぐに車が必要
- 数ヶ月〜2、3年などの短い契約期間がいい
- 車種や機能はそれほど問わない
今回は新車カーリースと中古車カーリースのメリットとデメリットについてご説明しました。
新車カーリースはご自身の希望の車種やグレードの車に、月々定額の利用料金を支払うことで乗ることができるサービスですが、納車までに時間が掛かることと契約期間が長いこと、利用料金が高めとなってしまうことに注意が必要です。
中古車カーリースはリース会社の在庫から車を選ぶことになるため、納車に時間が掛からないかわりに、ご希望の装備やボディカラーを選ぶことができません。そのかわり、利用料金は安く、短期契約も可能です。
ぜひ、ご自身の車の使いかたから、もっともお得なカーリースを選んでみてください。