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カーリースの審査と住宅ローンは関係あり!カーリースを組むポイント
住宅ローンとカーリースの審査
[掲載日:2021年2月16日]

カーリースの審査と住宅ローンは関係あり!カーリースを組むポイント

カーリースは契約時にかならず、利用者に対する審査があります。
審査と聞くと、どこか仰々しく感じてしまいますよね。
これは、クレジットカードを申し込むときと同じく、利用者に支払い能力があるかどうかを調査するものです。
そのとき、問題となりがちなのが、住宅ローンがあるかどうか、ということです。
今回は住宅ローンとカーリースの審査について、情報をまとめてみました。


この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎

     ▼もくじ

  1. カーリースの審査では信用情報も見られる
    1-1.カーリース会社の『審査』とは
    1-2.審査では住宅ローンも判断基準のひとつとなる
  2. 住宅ローンがあっても審査に通るためのポイント
    2-1.連帯保証人を立てる
    2-2.月額リース料を低く抑える
    2-3.不要なクレジットカードは解約する
    2-4.信用情報を確認して対応する
  3. カーリース契約が住宅ローンに影響を及ぼすこともある
  4. まとめ

1.カーリースの審査では信用情報も見られる

カーリースを契約する際には、審査があります。
クレジットカードを申し込む際にも審査がありますが、これと同じものと考えていいでしょう。
それでは、カーリース契約時の審査ではどのような項目がチェックされるのでしょうか。

1-1.カーリース会社の『審査』とは

カーリースは比較的長期間の契約となりますので、その期間中のリース料金の支払い能力があるかどうか、ということを確認するもの、それが『審査』となります。
具体的には、職業や年収、勤続期間、そして信用情報を確認され、利用料金を支払っていける、と判断されれば、カーリース契約ができる、ということになります。

1-2.審査では住宅ローンも判断基準のひとつとなる

審査で重要視されるポイントは『利用料金を支払えるか』ということです。
たとえば多額の借金があるとか、これまで支払いを延滞した履歴がある、という場合には、支払い能力に疑問符が付いてしまいます。
これらの情報は、信用情報機関に記録されていて、カーリース会社はその情報をもとに、審査を行います。
このとき、多額の住宅ローンがある場合には、審査が厳しくなる恐れがあります。


2.住宅ローンがあっても審査に通るためのポイント

年収に対して住宅ローンの比率が高いと、そのぶん『返済能力が低いのでは?』と判断されがちになります。
それでもカーリースを利用したいという場合には、以下のようなポイントを押さえれば、審査をクリアできる可能性が高まります。

2-1.連帯保証人を立てる

カーリース会社に住宅ローンの件を伝え、その上で連帯保証人を立てれば、審査に通る可能性は高くなります。
とくにカーリース契約の場合は『年収200万円』というのが、ひとつの基準となっていることが多く、それを下回る場合には連帯保証人を付けたほうがいいでしょう。
また、担保にできる不動産などがあれば、そのぶんプラス評価となります。

2-2.月額リース料を低く抑える

リース料が低い車種を選んだり、不要なオプションを減らしたり、あるいは長期のリース契約にしたりしてリース料金を抑えるというのも、審査に通りやすくなるポイントです。

2-3.不要なクレジットカードは解約する

クレジットカードの多くには、キャッシング枠があります。じつはこのキャッシング枠も、審査が不利になるポイントのひとつです。
というのも、現在キャッシングを利用していなくても、将来的に利用する可能性がある、と判断されることがあるからです。
不要なクレジットカードは解約するか、キャッシング枠を取り消すというのもひとつの方法です。

2-4.信用情報を確認して対応する

ご自身では気付かないうちに、あるいは忘れてしまった過去に、支払い忘れや税金の未払いなどが信用情報の履歴として残っていることもあります。
信用情報会社では情報開示を行っていますので、ご自身の信用状況を確認し、対処をしておくことで審査に通ることもあります。


3.カーリース契約が住宅ローンに影響を及ぼすこともある

カーリース契約に住宅ローンが影響を及ぼすことがあるのと同じように、住宅ローンを組む際にカーリース契約が影響することもあります。
というのも、住宅ローンを組むときにも審査があり、貸し出しをする金融機関が返済負担の大きい借り入れの有無をチェックし、1年あたりでいくらの返済負担があるのかという、返済比率を算出するためです。

返済比率=借入の年間返済額 ÷ 年収 × 100%

住宅ローンの金融機関にもよりますが、この返済比率は、残価設定型のカーリース契約を利用していると、高くなります。
たとえば車両価格が200万円、残価が45万円で、月額リース料金が2万円で、あと3年リース契約が残っているという場合で考えてみます。

まず、月額リース料金が2万円×36ヶ月=72万円です。
普通に考えれば、この72万円が支払うべき金額、となりますが、返済比率で考える場合には、この72万円と残価の45万円の合計額である117万円が、借り入れとして残っていると見なされてしまいます。

つまり、実際には月2万円の利用料金を支払っているだけなのですが、返済比率では117万円÷36ヶ月の、3万2500円が計算上の、ひと月の返済額となってしまうのです。

この計算上の返済額を元に、支払い能力が審査されることがある、という点には注意が必要となります。


4.まとめ

今回はカーリースの審査と住宅ローンの関係についてまとめました。
カーリースは利用料金の支払い能力があるかどうか、契約時にはかならず審査があります。審査の基準は年収や勤務先、勤続期間、そして信用情報となります。
住宅ローンがある場合には、そのぶん返済能力が低いのでは、と判断されることがありますので、連帯保証人を立てたり、カーリースの利用料金を低くできる車種を選んだりすれば、審査に通りやすくなります。
また逆に、カーリース契約が新たに組む住宅ローンに影響を及ぼすこともありえますので、その点にもご注意いただければと思います。




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自動車専門ライター
高田 林太郎
[この記事の執筆者]

自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立し、自動車業界歴は33年。国産・輸入車の試乗記やカスタマイズパーツのインプレッション、自動車周辺企業への取材などをメインにおこないつつ、パーツ開発に対するアドバイスやブランディングコンサルタントなど、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。

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