カーリースでも任意保険は必須!リースカーならではの保険事情とおすすめの任意保険とは
車を運転しているときに怖いのは、万が一の事故です。それは自家用車を運転しているときも、 カーリースの車を運転しているときも同じです。
これからカーリースを利用しようと思っていらっしゃるかたの中には、保険についてよくわからない、という不安を持つ方もいらっしゃると思います。
そこでここでは、カーリースを利用するときの保険事情についてご説明します。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
車を運転しているときに怖いのは、万が一の事故です。それは自家用車を運転しているときも、 カーリースの車を運転しているときも同じです。
これからカーリースを利用しようと思っていらっしゃるかたの中には、保険についてよくわからない、という不安を持つ方もいらっしゃると思います。
そこでここでは、カーリースを利用するときの保険事情についてご説明します。
▼もくじ
車を運転しているときに、もうちょっとで事故になってしまったかもしれない、という経験をされたかたは多いのではないでしょうか。
もしそのとき、本当に事故が起こってしまったら、被害者であっても加害者であっても、物損的にもそうですし、身体的にも、そして精神的に受けるダメージは、大きなものとなってしまいま
す。
そのダメージを、少しでもカバーしてくれるのが、保険の存在です。
きちんと保険に加入していれば、少なくとも経済的なダメージを軽減することができます。
これはカーリースを利用している場合でも同じです。
被害者と加害者、どちらの立場になるのかに関わらず、保険に加入しておくことをおすすめします。
ここではその理由をご説明していきますが、まず最初に、自賠責保険と任意保険の違いから見ていきましょう。
・所有者が亡くなった
日本では、公道を走るすべての車に、保険への加入が義務づけられています。
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)というのがそれです。
これは購入車に限ったものではありません。原付オートバイからバス・トラックもそうですし、リースカーでも、公道を走る場合には自賠責保険に加入していなければならず、もし加入していない場合には、罰則を受けることになります。
もともとこの自賠責保険というのは、交通事故が起きた際に、被害者を救済するために設けられているものです。加害者側の資産のあるなしに関わらず、被害者が賠償を受けられるようにする、というのが目的です。
ただ、この自賠責保険は、交通事故によって相手を死亡させてしまったときや、怪我をさせてしまったときのみに、保険金が支払われるというシステムとなっています。つまり、家屋や相手の車、ご自身の車を壊してしまったり、ご自身や同乗されていた方が怪我をされても、それに対しての賠償はありません。
さらに、支払いの限度額は被害者ひとりあたりで、傷害による損害には120万円、死亡、後遺障害による損害は3000万円(常時介護の場合は最高で4000万円)となっています。
しかしこの賠償額は、現代の基準からすれば、かなり低いといわざるを得ません。
もしもこちらが加害者となってしまったとき、被害者の方が将来性の高いお仕事をされていた場合などには、損害額が軽く億を超える、ということもあり得ます。
任意保険というのは、そういった部分をカバーしてくれるものとなります。
文字どおり、ドライバーが任意で補償範囲を選ぶことができるのが特徴で、その補償範囲は対人賠償や対物賠償に加えて、ドライバーご自身に対する人身障害補償、同乗していた方に対する搭乗者傷害補償、ご自身のミスで起こった自損事故に対する自損事故補償、車が壊れてしまった場合の車両保険などがあります。
これらの補償について、補償金額をそれぞれに設定できるのも、特徴のひとつです。対人賠償や対物賠償は、補償金額を無制限とすることも可能です。
ただ、補償金額が高くなればなるほど、支払う保険金額も高くなりますので、その点の注意は必要です。
カーリースをご利用される場合には、任意保険への加入を強くおすすめします。
その理由は、車の所有者がご自身ではないからです。
たとえば、ご自身が所有されている車を運転しているとき、こ自宅の車庫の壁に車をこすってしまったとしましょう。
そのとき、修理をするかしないかは、ご自身が判断することになります。
見た目がかっこ悪いから修理しようというなら、修理費用を支払って直すことになりますし、その修理費用が高ければ、直さずにそのまま乗っていよう、という判断もできます。
しかしカーリースの場合は、車の所有者はカーリース会社で、利用者はその車借りていて、契約期間が終わったら返却しなければなりません。
そのため、カーリースを利用している間に起こってしまった事故での傷や故障については、利用者が元通りに直す必要があるのです。
そこがマイカーとの違いとなります。マイカーでは所有者ご自身が直すか直さないか、という判断ができますが、リースカーでは、直すことが前提となるのです。
さらにいえば、車の価値がゼロとなる、全損事故が起きてしまった場合、マイカーであればご自身で廃車や売却という判断ができ、そのときの費用は多くても数万円ですみます。しかしカーリースでは、契約を中途で解約することになるため、その部分の費用負担も利用者が行わなければなりません。
そのため、もし任意保険に加入していなければ、傷や故障などはカーリースを利用しているかたが費用を負担して修理しなければなりません。その負担をカバーしてくれるのが、任意保険への加入なのです。
一般的に任意保険は、自家用車を対象としています。その中には、カーリースの車でも使えるものもありますが、カーリースでは契約できない、というものもあります。カーリース会社が用意している、利用者専用の任意保険を利用することで、契約までの確認作業などの手間を少なくすることができます。
カーリース専門の任意保険の魅力は、カーリースならではの事柄に対しての補償が充実していることに加えて、支払う保険料を月々の支払額に含めることができ、家計に対する支出の予算建てがしやすくなる点です。
また、保険料を決めるための基礎となる、保険の等級に関しても、カーリース利用者ということで優遇されている場合があり、そのときには、新規で任意保険に加入するときよりも、保険料が安くなります。
もちろん、これまでマイカーに乗っていたかたで、すでに等級が上がっている場合には、その等級を引き継げるカーリース専用の任意保険プランを用意している保険会社と契約することが一番ですが、等級ダウンについては注意が必要です。
ご自身で契約された任意保険では、事故などがあった場合には等級ダウンが必須となりますが、リース会社が提供している任意保険では、事故を起こしても満期まで等級ダウンがない、という場合があります。
こういった違いについては、リース会社と契約をする際、納得できるまで話を訊き、もっともご自身にとってメリットがあるものを選んでいただきたいと思います。
リース車専用保険と一般的な任意保険の違いは、車の価値がゼロとなる、全損事故への対応が最も分かりやすいです。
全損事故の場合、普通の任意保険ではそのときに契約していた、車両保険の金額が補償されますが、カーリース会社との契約上の問題から発生する、中途契約解除の違約金は補償されません。
カーリース専用の任意保険では、この違約金まで補償してくれることがほとんどです。
リース会社が用意している任意保険を利用する場合にご注意いただきたいのは、誰が運転しているときに補償が適用されるのか、ということです。
もちろん、契約者ご本人が運転されているときに起きた事故に関しては、適用されます。それに加えて、配偶者の方が運転されているときの事故も含まれることが多くなっています。
では、同居されているご家族が運転しているときはどうでしょうか。あるいは、別居されているご家族が運転している場合はどうでしょうか。ご家族ではなく、ご友人が運転されている場合は?
それに加えて、対人/対物賠償や、搭乗者傷害、車両保険などの上限金額や支払われる条件も確認しておくことが、非常に大事なポイントとなります。いざ事故が起こってから、じつはこの場合はダメだった、というのでは、任意保険に加入している意味がありません。
契約の際には、疑問が完全に解消できるまで、確認をしておきましょう。
任意保険は万が一のために加入をするものです。万が一、というだけに、どんなことが起きるのかを完全に予測することは難しくなります。
そのため、任意保険の補償範囲は、なるべく広く設定しておくほうが、安心感は強くなります。
ただし、あまりに補償範囲を広げると、保険料が高くなってしまう、という問題もあります。
そのため、ご自身で保険会社と契約するのか、リース会社が用意している任意保険を利用するのかという違いでの保険料の比較や、保険会社による保険料の違い、補償範囲の違いでの保険料の比較などを細かく行い、ご自身の車の使い方も含めて検討していくことで、安心してリースカーを使うことができるようになります。
今回はカーリースを利用するときの、任意保険についてご説明しました。
任意保険は万が一の事故の際の、セーフティネットとなるものです。
ただし、保険料の金額にだけ注目し、補償範囲の設定を間違えてしまうと、いざというときに使えない、ということが起こってしまう可能性があります。
ご自身で保険会社を選ぶときもそうですが、カーリース会社が用意している任意保険を契約する際にも、どこまでカバーしてくれる保険なのか、ということを確認し、ご自身の車の使いかたにマッチしたものを選んでください。
ニコノリでは、カーリース専用の任意保険をご用意しています。
新規で任意保険を契約された場合には、等級が低くそのぶん保険料が高くなりますが、このカーリース専用保険では等級があらかじめ固定されているため、新規契約よりもお得ですし、事故を起こしてしまっても保険料はそのままとなります。
もちろん、万が一の事故のために中途解約を行う場合に必要となる、違約金についてもカバー。
保険料は月々お支払いいただく利用料金と合算してお支払いいただくことになります。
※リース条件によっては、カーリース専用保険がご用意できない場合もございます。
カーリースをご検討の際には、ぜひニコノリもご検討ください。