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カーリースと車のサブスクリプションの違いと選び方
サブスクとカーリース徹底解説
[掲載日:2019年10月31日][最終更新日:2021年1月21日]

カーリースと車のサブスクリプションの違いと選び方

聴き放題や見放題、という言葉で表されるサブスクリプションサービス。車のサブスクリプションも見かけるようになりましたが、カーリースと何が違うのかわからない、というかたも多くいらっしゃいます。
事実、サブスクとカーリースの明確な違いはなく、会社によっても表現が異なっています。
今回は、数ある解釈のひとつとして、カーリースと車のサブスクの違いについて解説していきます。
定額サービスを検討する際の参考にしてみてください。


この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎

     ▼もくじ

  1. 車のサブスクリプションとは
    1-1.サブスクリプションとは
    1-2.カーリースやカーシェアすべてが車のサブスク
  2. カーリースとサブスクリプションの違い
    2-1.契約期間
    2-2.解約金
    2-3.オプション品
    2-4.その他の費用
  3. 車のサブスクリプションの種類
    3-1.サブスクリプション
    3-2.カーリース
    3-3.カーシェア
    3-4.レンタカーは含まれない
  4. まとめ

1.車のサブスクリプションとは

車におけるサブスクリプションはごく最近サービスが一般化してきました。

大きいところでは、トヨタやホンダが独自のサブスクリプションサービスを開始していますし、そのほかにもさまざまな会社がサービスを行っています。

月々定額の利用料金を支払うことで、多彩な車に乗り放題となるサービス、それが車のサブスクリプションです。

1-1.サブスクリプションとは

サブスクリプションサービスというのは、利用料金を支払うことで、所有をするのではなく、利用権を得る、というものです。

ソフトウェアの分野では古くから行われてきたもので、たとえばコンピュータ用ソフトの年間・月間契約もサブスクリプションのひとつです。

もっと身近なところでいうと、さまざまな映画やテレビ番組が見放題となる配信サービスも、サブスクリプションのひとつとなります。

1-2.カーリースやカーシェアすべてが車のサブスク

利用料金を支払うことで利用権を得る、ということから、車のサブスクリプションとカーリースは、じつは非常に近い関係にあります。

というよりも、サブスクリプションという大きな枠組みの中に、カーリースが存在している、という言い方をするのが正しい、と言っていいでしょう。

カーリースと同じように、近年話題のシェアリングエコノミーの一つであるカーシェアも車のサブスクと言えるでしょう。一方で、よく比較されるレンタカーは、利用するたびにレンタル料を支払う仕組みですので、サブスクリプションとは言えません。


2.カーリースとサブスクリプションの違い

前述の通り、カーリースは車のサブスクリプションの1つと言えますが、カーリースと車のサブスクリプションが別のサービスとして使い分けられることも少なくありません。

そこで、カーリースと車のサブスクを別サービスとして捉えた場合の両者の違いについて解説していきます。

カーリースは月々定額を支払うことで車に乗ることができ、駐車場代やガソリン代、任意保険料金は使用者負担となりますが、その他の税金や法定料金などは、月々の支払額にすべて含まれています。

この点はサブスクリプションも同じです。

しかし、契約期間や内容、車の扱いに少しずつ差が出ていますので、詳しく見ていきましょう。

2-1.契約期間

カーリースの契約期間は、3〜7年が一般的となっていますが、サブスクリプションでは1ヶ月単位で車を利用する、というサービスが主流となっています。

カーリースにも、最短1ヶ月から利用できる、短期カーリースというサービスがあるにはありますが、1年以上の契約を前提としているサービスが多いことから、契約期間の長さは一つの違いと言えるでしょう。

また、いずれもナンバープレートはレンタカーやカーシェアとは違い、自家用車と同じものとなるため、外見からはサブスクなのかマイカーなのか、区別はつきません。

2-2.解約金

カーリースとサブスクリプションはともに、契約期間の途中での解約はできません。

ただし、サブスクリプションの場合には、1ヶ月単位で利用料金を支払うことになっているため、その期間が終了したときに、解約をすることが可能です。

つまり、月の途中で解約した場合、一般的なサービスと同様に日割りなどで残りの利用料金が払い戻されることはありませんが、追加でコストが発生することもないのです。

月々2万円のリース料金を3年間支払い、途中解約する場合

一方でカーリースの場合は、比較的長期での契約となります。利用料金は、新車価格から契約期間終了時の残価を差し引いて算定されていますので、契約途中での解約をする場合には、残りの料金を解約金として支払い、精算する必要があります。


2-3.オプション品

サブスクリプションではサービスを提供している会社が用意した車を、利用することになります。
中には、中古車をメインに車を用意している会社もあり、オプション品はほとんど選べないことも多いです。

オプション品

これは車の所有イメージによる違いでもありますが、カーリースは契約上の所有者はリース会社ではあるものの、基本的にはマイカーとして利用できることを強みとしてます。そのため、利用者が好きな新車を選び、オプション品もそのときに自由に装備することができます。

反対に、車のサブスクは短い期間利用し複数人でシェアするイメージが強いため、自分好みのカスタマイズはあまりできません。

2-4.その他の費用

契約期間中に発生する点検や整備費用、自動車税、車検費用などは、カーリースとサブスクリプションともに、利用者が支払う必要はありません。

ただ、車を傷つけてしまった場合などの修理費用は、利用者が負担することになります。カーリース、サブスクリプションともに、専用の任意保険が用意されていますので、加入しておくことを強くおすすめします。

プランによっては、任意保険代も利用料金に含まれているものもありますので、そういったものを検討するのもアリかもしれません。


3.車のサブスクリプションの種類

定額料金で車を使う、というサービスが、車のサブスクリプションですが、前章のように車のサブスクとカーリースを別物とした場合、同じようなサービスはどの程度あるのでしょうか。

最後に、代表的なサービスについて改めて見ていきましょう。

3-1.サブスクリプション

サービスを提供している会社に会員登録をし、月々利用料金を支払うことで、1ヶ月単位で車を利用することができる、というのが車のサブスクリプションです。

用意されているクルマの中から乗りたいクルマを選ぶ、という部分は若干不自由ですが、短期間で車に乗ることができる、というのはメリットといえるでしょう。

3-2.カーリース

3〜7年という期間で新車に乗ることができる、というのがカーリースの特徴です。
オプション品も自由に選ぶことができるため、本当に気に入った車に乗ることができます。

そのかわり、契約期間中の解約はできず、特別な事情があって解約をする場合には、解約金の支払いが必要となります。

ただ、リース会社によっては、1ヶ月間のみ車を利用できる、短期カーリースプランを用意して いるところもあります。

3-3.カーシェア

数10分から1日程度、車を使いたいという場合に便利なのが、カーシェアです。

使用の予約をし、車が保管されている駐車場に車を取りに行く、という手間はデメリットといえる部分ですが、駐車場代が発生せず毎月支払う金額も少ない点は大きなメリットといえるでしょう。

3-4.レンタカーは含まれない

レンタカーは1日〜数週間程度車を使いたい、という場合に便利なサービスです。

しかしこれは、利用した期間に応じて料金を支払う、というものです。定額の利用料金を支払い、車の利用権を得るという、サブスクリプションには含まれません。


4.まとめ

今回は車のサブスクリプションとカーリースの違いについてご説明しました。

月々定額の利用料金を支払うことで車の利用権を得るという意味でいえば、車のサブスクリプションとカーリースに違いはありません。

しかし契約期間や、車を選ぶときの自由度には、違いがあります。

利用者ご自身のライフスタイルにマッチしたサービスを選ぶことが、賢くお得に車に乗ることにつながります。




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自動車専門ライター
高田 林太郎
[この記事の執筆者]

自動車雑誌の編集者として出版社に勤務したのちフリーランスライターとして独立し、自動車業界歴は33年。国産・輸入車の試乗記やカスタマイズパーツのインプレッション、自動車周辺企業への取材などをメインにおこないつつ、パーツ開発に対するアドバイスやブランディングコンサルタントなど、自動車業界の現場にてさまざまに活動中。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。


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