カーリースのトラブル
[掲載日:2019年10月24日][最終更新日:2020年11月9日]
カーリースにまつわるトラブルを徹底解説
返却時や途中解約、故障や事故のときに気を付けておくべきこととは
カーリースは「賃貸」という考え方であり、そのため契約中に故障や事故があった場合には、所有しているのとは違う対処が求められる場合があります。
また契約期間が終わってクルマを返却するときや、契約期間の中途で解約する場合も、契約内容をしっかり理解していなければ、無用のトラブルに見舞われる場合もあるため、契約前にしっかりと押さえておきましょう。
今回はどんなトラブルが起きやすいのか、確認をしていきたいと思います。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
契約時に決めた条件を逸脱すると追加料金が必要となることも
車を所有することとカーリースの大きな違いは、車を所有する場合には持ち主が自己責任で車を自由に使えるのに対して、カーリースは契約時に定めた条件の中で車を使い、契約期間終了後は返却、買い取り、再リースなどを行う、というところにあります。
そのためカーリースの契約は、走行距離の制限が求められることがほとんどです。この制限がないと、たとえば年間10万km走行されてしまうと、リース期間が終わったときにその車を返却されても車の価値は全くない、ということにもなりかねません。
一般的なカーリースの場合、この距離制限は短めで月に500km、長めなら月に2000kmくらいとなっています。
そして契約期間が終了したとき、この走行距離がチェックされて、制限を超えていた場合には追加料金が発生することになります。おおよそですが、1kmにつき5〜10円くらいがその目安となりますので、大幅に距離が多かった場合には、出費もそのぶん増えてしまいます。これは注意をしておきたいポイントです。
車の価値が落ちないよう大事に乗りましょう
また、契約時に設定されていた残価よりも車の価値が下がってしまっている場合には、その差額が請求される場合もあります。
たとえば契約期間中に事故に見舞われて、大きな損傷を受けて修理をした、という場合には、車の価値が下がってしまいます。
それほど大きな事故ではなくても、擦り傷がたくさんついてしまった、などという場合にも、追加料金が必要となることがあります。
カーリースを契約するときには、車両保険も含んだ任意保険の契約をしておきたいですし、契約期間中は、安全運転かつ、丁寧な車の使いかたをしておくのがオススメです。
カーリースの中途解約原則的に不可
カーリースは長期間の契約をすることで、月々の支払額を安く抑えています。
そのため契約期間の途中で解約するのは不可、という契約となっていることが一般的です。
とはいえ、たとえばお仕事の都合で海外へ赴任しなければならないとか、長期間の入院をしなければならなくなったなど、どうしても契約を続けられなくなることは起こり得ます。
そのような場合には、契約の解除が可能です。カーリース会社は原則として中途解約は不可、としながらも、正当な理由がある場合には中途での解約を認めてくれるケースがあります。
しかしそのような理由で中途解約をした場合、契約者側に費用が発生します。
一般的にはリース期間終了までに支払うことになっているリース料金や、設定されている残価と現在の車両の状態から導き出される車両価値の差額が支払い費用として含まれます。
そのときの支払い方法は、これも原則としてですが、一括払いとなります。仮にやむを得ない事情があって中途で解約することになる場合には、それが判明した時点ですぐにカーリース会社に連絡をして、どのくらいの支払額が必要となるのか、また支払い方法について相談をしておくことをオススメします。
カーリース会社が用意している契約プランによっては、中途解約を認めているケースもあります。
しかしこれは、一定以上のリース期間が終了したら、契約期間満了を待たなくても乗り換えや解約ができる、というものがほとんどで、料金もそのぶん、一般的なリース契約よりも高めとなっている傾向があります。
比較検討する場合には、そういったところも含めて判断していくことが必要でしょう。
事故による修復は契約者が行うというのが基本
事故を起こしたくて起こす人はいないでしょう。しかしそれでも起きてしまうのが事故ともいえます。
事故に見舞われたら、まず警察や救急に連絡をします。また任意保険に入っている場合には保険会社にも連絡をします。
カーリースの場合は、契約しているカーリース会社にも必ず一報を入れてください。修理してもらう自動車整備工場がカーリース会社によって指定されている場合があるからです。事故をした場合にカーリース会社に連絡をしないと後々のトラブルの原因になりかねませんので、そのあたりはご注意ください。
カーリースの場合、損傷した車の修理は契約者が事故の責任割合に応じて、自分でもしくは保険会社が車両保険から行います。
こういうときにコワイのが、自分にはまったく非がないのに、相手方が任意保険に入っていない、というときです。この場合には相手方からの支払いが行われない場合も考えられます。
また、急な天候の変化などで自損事故を起こしてしまった、という場合も、その修理責任はカーリースの契約者側にあります。
そのためカーリースを利用している人も、車両保険を含んだ任意保険に加入しておくことは自分を守るためにも必須と考えておくべきでしょう。
故障してしまった場合はどうするべきか
また、故障をしてしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか。
このときもまずはカーリース会社に連絡をいれる必要があります。会社によっては修理工場が指定されている場合もあるからです。
自動車メーカーの保証期間中の故障であれば、それでカバーされることもありますが、それ以外の故障については事故の修理と同じく、契約者が原状復帰をする必要があります。カーリース会社を選ぶ際には、後にトラブルとなるのを防ぐという意味でも、車の調子がおかしいな、と感じたとき、すぐに相談できるかどうか、修理できる工場が近くにあるかどうかなどを判断基準のひとつとしておくのがオススメです。
今回はカーリースに関するトラブルについて解説をしました。
ここで私ども、ニコノリのマイカーリースについて少しだけ紹介をさせていただきたいと思います。
ニコノリの店舗はいつも開いているガソリンスタンド。車の調子がおかしいなど、気になることがあった場合にはご相談いただければ、すぐに対応ができるようになっています。
※お店により一部サービスが異なる場合もありますので、事前にご確認ください。
3年間もしくは6万kmという自動車メーカーの保証対象であったり、基本メンテナンス項目に含まれている修理や整備であれば、お客様の費用負担は発生しません。
また任意保険についても、お支払いしていただきやすいカーリース専用のプランのご用意があります。
カーリースをご検討される際には、ぜひニコノリもご検討ください。
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