カーリースの車で事故
[掲載日:2019年11月26日][最終更新日:2020年12月18日]
カーリースで事故を起こしたときの対処と事故後の対応まとめ
月々定額でマイカーのように車を使うことができるカーリースですが、自分の車ではないため、もし事故を起こしたらどうなるのか、不安に思われる方も多いのではな いでしょうか。
万が一の事故に備えた、リース車専用任意保険も用意されていますが、それ以前の対応をどうすればいいのでしょうか。
今回はリース車で事故を起こしてしまったときの対処と対応について、解説していきます。 自身が安全運転をしていても、避けられない事故というのはありますので、事前に準備をしておくことが大切です。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
カーリースというのは、マイカーとは違って所有者がリース会社となります。
そのため、車に対して最終的な責任はリース会社が負うことになります。
だからといって、利用者がなにもしなくていい、ということではありません。
実際に事故に見舞われた、あるいは事故を起こしたのは利用者自身ですので、的確な対応が必要となります。
その対処と対応について見ていきましょう。
1-1.修理できるときは自己負担が基本
たとえば自宅の壁に軽く車をこすってしまった場合は、どうしたらいいのでしょうか。
この場合は自損事故、という扱いとなります。
こういった事故に関しては、リース料金には補償が含まれておらず、利用者自身が修理をする、というケースがほとんどです。
そのため、加入している任意保険に、自損事故も補償してくれる車両保険が付帯している場合には、保険を使って修理をすることになります。
この場合、保険料の支払い金額が上がってしまう可能性がありますので、修理に要する金額によっては、ご自身で支払われたほうがいいかもしれません。
ただ、リース車専用保険であれば、自損事故での保険金支払いがあっても、契約期間中の保険料アップがない、というケースもありますので、そういう契約である場合には速やかに保険会社に連絡をしてください。
また、相手がいる事故の場合には、保険を使うか使わないかを問わず、かならず警察に連絡をしてください。
そうすることで、実際に事故があった、という証明ができるようになります。
のちのちのトラブルを防ぐためにも、事故に見舞われた場合には警察に連絡をしましょう。
1-2.全損事故(修理できない事故)は契約解除!?
車が修理不能となる、大きな事故に見舞われた場合には、車の価値がゼロとなってしまいます。
これは、リース会社の持ち物であるクルマを失った、ということとなるため、リース契約を解消する必要があります。
そのとき、最初に設定されていた車の残価や、残っている期間に支払うべき利用料金の精算をしなくてはなりません。
細かな規定に関しては、リース会社によって違いますが、原則としては全損事故は契約解除となって、解約金の支払いが発生する、ということになります。
ただ、こうした解約金などもカーリース専用の任意保険ではしっかりとカバーできることがほとんどです。
1-3.細かなルールはリース会社に確認を
リース契約解除となったときには、解約金の支払いが必要となりますが、その金額は残っている契約期間やプランによっても異なります。
たとえばニコノリの場合には、契約終了までの利用料金と、車の残額をお支払いいただくことになります。
しかしそれ以上に問題なのは、全損事故の場合、車だけではなく、家屋や相手方の車などにも損害が及んだ際の対応です。
これらに関しても、事故の責任分担の割り合いに従って、利用者が賠償責任を負うことになります。
自身の車はもちろん相手方や家屋など、事故によるさまざまな賠償責任を負担してくれる、ということからも、カーリースを利用するときには、任意保険の契約を強くおすすめします。
もちろんこれは、ご自身で契約されてもいいのですが、よりおすすめなのは、リースカー専用任意保険の利用です。
この保険は、リースカーで起こりがちなトラブルをカバーしてくれるだけではなく、自損事故での等級ダウンがないなど、さまざまなメリットがあります。
車を運転する人は、誰もが事故を起こしたくはありません。
それでも事故は起こります。
ではその事故に遭遇しないためにはどうすればいいのでしょうか。
3-1.安全運転の徹底
まずいえるのは、当たり前のことですが、かもしれない運転の徹底です。
交差点では、青信号を通過する場合でも人や自転車、車が飛び出してくるかもしれない、と思っておくだけで、いざそうなったときの反応速度に違いが出ます。
2車線道路では、隣を走っている車がいきなり寄ってくるかもしれない、高速道路では前を走っている車がいきなり減速するかもしれない。
つねに最悪の場合を想定しながら運転することで、危険回避の可能性は高くなります。
3-2.自動車メーカーやJAFの安全運転イベントに参加する
さらに、全力でブレーキペダルを踏んだときにはどうなるのか、濡れた路面で急ハンドルを切ったときにはどうなるのか、という経験をしておくと、いざというときにパニック状態に陥りにくくなります。
自動車メーカーやJAFでは、そういう突発的な状況を安全に経験できるイベントなどを随時開催しています。
全力でブレーキを踏んだり、濡れた路面で急ハンドルを切る、などということは、一度経験しておくことで、予測運転の大きな助けとなり、危険回避に役立ちます。
自動車メーカーやJAFのホームページに、開催情報などが掲載されていますので、ぜひ参加してみてください。
小学校や中学校で習ったことを大人になってもすべて覚えていれば、知識人といわれます。
同じように、教習所で習った事故時の対応がすべてできれば、大きなトラブルを防ぐことができます。
自損事故であっても、もらい事故であっても、事故に遭遇したときにはまず、警察と救急、そして保険会社とリース会社に連絡をいれましょう。
4-1.まずは警察と救急に連絡
最初に行うべきは、警察と救急への連絡です。
仮に自損事故であっても、警察に連絡をしておくことが、後のトラブルを防ぐことにもつながります。
もし怪我人がいる場合には、救急への連絡も必要です。焦っているとパニックになりがちですが、深呼吸をしながら事故が起きた場所、怪我人の状態など、救急からの質問にしっかりと答えていきましょう。
4-2.保険会社とリース会社にも連絡
さらにマイカーやリース車に関わらず、契約している任意保険会社への連絡も必要です。
事故が起きた、という連絡を入れれば、その後どういう対処をすればいいのか、教えてもらえます。
そのため、保険会社の事故対応窓口の連絡先は、わかりやすくメモをしておく、もしくはスマホの電話帳に登録しておくと安心です。
そしてリース車の場合には、リース会社への連絡も必須です。
リース車はリース会社の所有物なので、軽く擦ってしまっただけでも連絡をしておけば、契約終了時の予定外の出費を防ぐことにもつながります。
今回はカーリースを利用しているとき、事故に遭った場合の対処や対応についてご説明しました。
事故は当事者がパニックになりやすいものですが、警察救急保険とリース会社、という必須連絡先は、つねに心掛けておくことが大事です。
よくわからなかったとか、面倒だったからといって、必要な連絡をしなければ、後に大きなトラブルとなることは、日々の交通事故のニュースでも伝えられています。
事故に遭遇しないため、事故の被害を少しでも小さくしてくれる可能性がある、かもしれない運転の徹底や、安全運転イベントへの参加も、強くおすすめします。
実際に事故が起こってしまった際に、補償をしてくれる任意保険への加入も含めて、自分だけは大丈夫、などと思わず、いつかはくるものだ、と思って気を付けていることが、結果として安全運転につながるのです。
月々5,500円~から新車に乗れる「ニコノリ」
国産全メーカー・全車種取り扱いOK
カーリースについて、もっと詳しく知りたい!
という方はこちらをクリック♪