初心者におすすめ!形(ボディタイプ)で学ぶ車の種類の覚え方
ひと目見て「○○だ!」と言えたら、あなたも玄人!
セダン、ワゴン、ミニバン…etc。車にはいろいろな形のものがあり、その形は用途に合わせて進化してきたものです。逆に言えば、形を見ればどういう性格の車なのかがわかります。
そこで今回はその見分け方や、それぞれの車種の特徴についてご説明していきたいと思います。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
ひと目見て「○○だ!」と言えたら、あなたも玄人!
セダン、ワゴン、ミニバン…etc。車にはいろいろな形のものがあり、その形は用途に合わせて進化してきたものです。逆に言えば、形を見ればどういう性格の車なのかがわかります。
そこで今回はその見分け方や、それぞれの車種の特徴についてご説明していきたいと思います。
▼もくじ
車にはいろいろな形のものがあります。これは車のボディがもともと、馬車のボディタイプから受け継がれたことから生まれたものです。
馬車は誕生当初、お金持ちの乗り物でした。
その後お金持ちの家族のものとなり、時代が下るにつれて一般の人も乗るようになっていきました。
その進化に伴って生まれたのがさまざまなボディ形式です。つまりボディの形は用途に合わせて作られていったものなのです。分かりやすい例としては、トラックが挙げられます。荷台を設けたボディ構造は荷物を載せるためのものです。
用途に合わせたボディを適切に選ぶことで、より自分の生活に合う車を見つけることができます。
ではそれぞれのボディの特徴と見分け方を見ていきましょう。
セダンはボディ形状の中で最もベーシックなタイプ。構造的には、ボンネットと4枚ドアがあるボディ、そしてトランクがあるものはセダンだ、と覚えておけばほぼ問題はありません。
4枚ドアは乗降性がよく、独立したトランクは荷物が車室内に飛び込んでくる心配がありません。
またそのトランク部分の存在が、追突をされた場合には緩衝地帯となってくれるため、安全性も高くなっています。
ワゴンは正式にはステーションワゴンという名称を持っています。
ステーションワゴンは、トランクスペースが車室とつながっていることで、より大きな積載量を可能としたものです。そのため長期間の旅などでも使いやすくなっています。
日本ではバンと言ういいかたをされていましたが、スバルのレガシィ・ツーリングワゴンの大ヒットから一般的な認知度が高くなりました。
特徴はボンネットと4枚ドア、車室からつながる長い屋根、そしてボディ後部のハッチゲート(バックドア)です。
ハッチバックとはワゴンにも使われているハッチゲートを持った車のことです。
といってもワゴンのように大きな荷室を持つものではなく、小型の荷室となっているボディタイプをハッチバックといいます。
たとえば軽自動車やコンパクトカーのほとんどはこのハッチバックボディを採用しています。
背が低く、スポーツカーで採用されている例が多いのがクーペというボディタイプです。もともとは2人乗りが基本でしたが、現代では4人乗りでもクーペと呼ぶ場合があります。
車のボディというのは本来、開口部が小さいほうが剛性が高くなる、という特徴があります。ボディ剛性の高さは走行性能に大きく影響を及ぼすため、スポーツカーはこのクーペボディを採用する例が多いのです。
ちなみに、屋根が開く車をロードスターやコンバーチブルという言い方をします。
ロードスターというのはもともと屋根がない、ということを前提に作られたものです。マツダのロードスターが代表例となります。
一方、コンバーチブルというのは、本来は屋根がある車の屋根を取り去ることでオープンエアを楽しめるようにしたものです。代表例としては輸入車のセダンをベースとしたモデルが挙げられます。
また、ロードスターに幌などではなく固い屋根をセットするところから進化していったのがハードトップというボディ形式となります。
ワンボックス(1BOX)は、ひとつの空間で完結しているボディが特徴です。これはセダンがボンネット内のエンジンルーム、車室、トランクルームという3BOX構造となっているのに対して、名付けられたボディタイプです。
代表的なのはトヨタのハイエースワゴンでしょう。広い車室空間は多人数での移動や荷物の運搬などで有利なものとなります。
一方、ミニバンというのは、アメリカ生まれのボディ形式です。
もともとアメリカでは、ボンネットがあり、車室がワンパッケージとなっているボディ形式をバンといっていました。
そしてアメリカサイズの大きなバンを、フルサイズと考えていました。それに対してアメリカサイズでいうところのコンパクトバンを、ミニバンと呼ぶようになりました。
日本では十分に大きいサイズなのに「ミニ」といわれるのはこのためです。
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)というのは車高が高く、そのぶんボディと路面の間隔も広くなっていることから、オフロードでの走行でもボディをヒットしにくくなっているという特徴があります。
ただ、同じSUVといわれるものでも、本格的な悪路を走行できるものから、あくまでもシティユースがメインとなっているものもあります。その違いはクルマ自体の作りかたにあります。
例としてスズキのジムニーを取り上げると、この車はハシゴ型をした丈夫なフレームの上にボディを載せているため、悪路走行をしたとき、ボディがねじれるような力が加わっても、その影響を受けにくくなっています。
しかし一般的なSUVは乗用車と同じモノコックボディを採用しています。このモノコックボディというのは、ボディの箱形で全体の力を受けるようになっているため、ねじれるような力が加わるとゆがんでしまい、修復できなくなる可能性があります。
乗用車をベースとした高級志向のSUVは、あくまでもシティユースがメインである、ということを忘れずにいたいところです。
クルマのタイプを語るうえで欠かせない駆動方式。駆動方式はFFとか4WDなどと表現されていますが、これはいったい何を表しているのかをご説明しておきましょう。
FF、FR
FFとは、フロントエンジン・フロントドライブの略です。つまり、前にエンジンがあり、その力を路面に伝える駆動輪も前輪である、ということを表しています。FF車は、機構がフロントに集中しているので居住空間を広くすることができることや、駆動輪とクルマの進む方向を決める
操舵が同じタイヤで行われるのでハンドルを切った方向へスムーズに進んでくれる操舵性のメリットがあることから、一般的な駆動方式となっています。
FRというのは、フロントエンジン・リアドライブということで、エンジンは前にあり、駆動輪は後輪である、ということになります。
MR、RR
ほかにはMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)や、RR(リアエンジン・リアドライブ)という方式もあります。MRは重量バランスに優れるためスポーツカーでの採用例が多い駆動方式です。RRは駆動輪である後輪に重さが加わってトラクション性能に優れるということから小回りがきき、加速性能やブレーキ性能に優れるため、ポルシェ911を代表例として、スポーツモデルに多く採用されています。
4WD
4WDは、4ホイールドライブ、つまり4輪駆動ということを表しています。4つあるタイヤがすべてエンジンの力を路面に伝えるこの方式は、滑りやすい路面などで効率良く走ることが可能です。 悪路走行をする機会が多いなら、4WD車を選びたいところです。
これまでご紹介してきたように車にはさまざまなボディタイプがあります。
中にはひと目見て『カッコいい』と感じるものもあるでしょう。
しかし、いかにカッコいいからといっても、ご自分の車の使いかたにマッチしていないようでは、車に乗ること自体が、日々のストレスとなってしまう可能性があります。
そこで考えておきたいのが、ボディタイプを選ぶときの基本となるポイントです。自分がどういう目的で車を使うのか、もっとも大事にしたい使い方はどんなものなのか、それをハッキリさせることで、もっともマッチしたボディタイプを選ぶことができます。
まず、車に乗る目的はなにかを考えてみましょう。通勤や通学、買い物、家族の送迎、ドライブに行きたい、友達とアウトドア・レジャーに行きたいなど、ここではいろいろな使い方が出てくると思います。
それをすべて書き出してみて、優先順位を付けてみてください。
普段は通勤に使うけど、休日はドライブにいきたい、というのなら、1位が通勤、2位がドライブとなります。そうやって使い方を整理することで、ある程度、ボディタイプを絞ることができます。
次に何人で車に乗るのか、です。
軽自動車は4人、普通自動車は5人、3列目のシートがある車なら7人や8人といったように、車には乗車定員が定められています。普段は4人しか乗らないけど、年末年始の帰省時には7人乗ることもある…ということであれば軽自動車ではどうにもなりません。
また、お年寄りや、ペットが乗ることもある、というのなら、スライドドアを装備した車のほうが便利かもしれません。
さらに、アウトドア・レジャーがメインとなるのであれば、大きなハッチゲートを装備した車のほうが荷物が積みやすく、また雨が降ってきた場合には、ハッチゲートを開ければ雨宿りをすることもできます。
しかし、ドライブに行くのがメインで、しかも普段はほとんどひとりで乗っている、というのなら、それほど大きな車は必要とはなりません。
この場合には、運転する人の意思に対して俊敏に反応してくれる、クーペのほうが楽しいはずです。
こういう方法でご自分にマッチするボディタイプを選び、そこからもっとも好きなデザインの車を探してみると、長く付き合っていける車選びができるはずです。
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ボディタイプはもちろん、駆動方式も選び放題です。お客様の用途に合わせた、最適なボディタイプや駆動方式のアドバイスもさせていただけますので、まずはご相談いただけたら、と思います。
またオプション品なども新車を買うのと同じようにお選びいただけます。そしてお支払いは月々の定額のみ。残価設定方式ですので新車を買うよりもお支払い額は少なく、メンテナンス費用や車検費用なども月々のお支払い額に含まれますので、計画的な予算だてが可能です。
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