軽自動車の安全性に関する基礎知識
[掲載日:2018年2月27日][最終更新日:2022年3月14日]
軽自動車の安全性は普通車と比較してどうなの?オススメの車ランキング【2022年版】
軽自動車の安全性と聞くと、事故でペチャンコになった場面など思い浮かべたりして、安全性は普通車より劣るイメージが強いと思います。軽自動車だけには乗らない!と心に決めている人もいらっしゃるかもしれません。
しかし最近は、安全性能の高い軽自動車も増えてきています。
そこで今回は、軽自動車の安全性を徹底的に比較検証した上で、安全性を重視した軽自動車の選び方、ランキングをご紹介しようと思います。 軽自動車の安全性に不安をもっている方、必見ですよ!
この記事の執筆者
ニコノリ開発責任者
安田 倫
▼もくじ
・普通車と比較したときの軽自動車の安全性
・軽自動車の安全性試験の内容と問題点
・忘れちゃいけない!後部座席と側面の安全性
・購入時に確認したい!車の安全装備の紹介
・安全な軽自動車が欲しいあなたにオススメの車ランキング
・[PR]安全な軽自動車に乗りたい!そんなあなたへおすすめの新車・中古車カーリース
普通車と比較したときの軽自動車の安全性
軽自動車の事故率は、普通車とほとんど変わらない
まず、統計データから、普通車と軽自動車の「事故率」を確認してみましょう。
■自家用車の当事車別事故件数
普通車:13.2万件
軽自動車:8.1万件
(警察庁交通局 令和2年のおける交通事故の発生状況より)
■自家用の普通車と軽自動車の登録台数
普通車:3919万台
軽自動車:2295万台
(国土交通省 自動車保有車両数 2021年9月より)
上記のデータから、「事故件数/車の台数」を事故率と定義して比較すると…
■事故率
普通車:0.34% 軽自動車:0.35%
若干、軽自動車の方が多いという結果になりましたが、事故率自体はほとんど変わらないと言って良いと思います。
死亡事故となる確率も、普通車とほとんど変わらない
つぎに、死亡に至る事故の発生率をみてみます。 乗員が負傷した事故のうち、死亡事故となった確率を比べてみると…
■乗車中に負傷した場合の、死亡事故となる確率
普通車:0.22% 軽自動車:0.26%
(H25:交通事故総合分析センターのデータより分析)
こちらも事故率と同様に、軽自動車のほうが若干高い結果となりましたが、その差は僅か。これらのデータから、確率の上では軽自動車の事故率や死亡率が極端に高いわけではないということが分かります。
軽自動車の安全性試験の内容と問題点
車の安全性試験の内容
車の安全性は、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)にて行われる安全性試験で評価されています。この試験での成績が安全性の高さのひとつの目安といえます。
■乗員保護試験
・フルラップ衝突 時速55kmで壁に衝突
・オフセット衝突 時速64kmで前面の40%だけがぶつかる形で衝突
・側面衝突 静止状態の車に側面から、950kgの台車を時速55kmで衝突
・後面衝突 静止状態の車に同車種の車を後ろから時速36.4kmで衝突
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自動車アセスメント:ワゴンR:フルラップ前面衝突試験
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自動車アセスメント:スズキスペーシア(前期):オフセット前面衝突試験
■歩行者保護試験
・歩行者の頭部保護性能 歩行者の頭部をボンネット等へ衝突
・歩行者の脚部保護性能 歩行者の脚部をバンパーへ衝突
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トヨタ「プリウス」のJNCAP歩行者保護性能評価試験
上記の試験を経て、安全性が評価され点数が算出されます。
軽自動車も普通車も市販されている車は、このような安全性試験を一定以上の基準でクリアしています。
安全性試験の問題点
しかし、この安全性試験には「限られた条件なかで行われている」という問題があります。
例えば、衝突の際の速度は法定速度の範囲内ですし、後面衝突の試験については同車種の車同士を衝突させるとあります。
軽自動車の重量は軽く、1000kgに満たない場合がほとんどです。もし、実際に軽自動車で他の車と衝突してしまった場合、自分より重い車との衝突となってしまう可能性があります。
単純に考えて、軽いものと重いものとがぶつかったら…。極端な例ですが、ビリヤードの玉とボーリングの玉がぶつかったら、どちらが弾かれるかは明白ですよね。安全性試験ではそういった状況を想定していませんので、過信は禁物ということです。
忘れちゃいけない、後部座席と側面の安全性
後部座席の安全性
車の安全性を考えるうえで見落としがちなのが「後部座席の安全性」です。
実は、車の前後がくしゃくしゃになってしまうような大きな事故でも、ドライバーの命が助かるケースがあります。これは、車の前後をあえて潰れやすくすることで衝撃を吸収し、ドライバーを保護しているためです。
しかし、運転席は保護されたとしても、後部座席はどうでしょうか。軽自動車やコンパクトな車では、後部座席の後ろにスペースがほとんどありません。このような構造の車で、後ろから追突されたら…。
当然、後部座席の安全性は低くなります。これは小さい車だけの話ではなく、ミニバンの3列目シートでも同様の危険性があります。
ですので、後部座席に人を載せることが多い方は、きちんと後ろにスペースのある車を選んだほうが良いでしょう。また、後部座席に人を乗せて運転する場合は、細心の注意を払うようにしてください。
側面衝突の安全性
また、「側面衝突」の場合の安全性も考える必要があります。側面の衝突というとイメージしづらいかもしれませんが、出会い頭での衝突や、スピンして電柱に衝突するというケースです。
後部座席と同じく、側面衝突の場合でも車の左右に余裕があるかが大切になります。
軽自動車は横幅が狭いので、構造的に側面衝突に弱いと言わざるを得ません。そのため、次で紹介する安全装備が重要になってきます。
購入時に確認したい!車の安全装備の紹介
サイドエアバック/カーテンエアバック
側面からの衝撃から乗員をまもるエアバックです。
サイドエアバックはシートの横、カーテンエアバックはドアのルーフラインに添って装着されています。構造上取り付けられない車も多いのですが、横幅に余裕のない車には重要な安全装備です。
横滑り防止機能
カーブ走行中や不安定な路面で滑ってしまった時に、ブレーキやエンジンの挙動を自動制御し、横滑りを抑制してくれる機能です。メーカーによって色々な名称で呼ばれていますので、購入時に確認しましょう。こちらも、横幅に余裕のない車の場合は特に重要な安全装備です。
自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)
衝突の危険があると警告音で知らせてくれたり、ブレーキをかけて停止または減速する機能の事です。
メーカーや車種で性能が異なりますが、最近では軽自動車も含めてほぼすべての車に装備されるようになってきました。
おまけ 安全装備がある車は任意保険料が安くなる!
余談ですが、2018年から上記のような安全装備(ASV: Advanced Safety
Vehicle)を装着している車の任意保険料が引き下げられることになりました。安全装備が付いている車は事故率が低いため、保険料も安くしよう、という国の方針です。それだけ安全装備が重要ということでもありますので、車を購入する際には必ず確認するようにしましょう。
安全な軽自動車が欲しい
あなたにオススメの車ランキング
これまで見てきたように、軽自動車は普通車に比べて極端に事故率や死亡率が高いということはありません。
しかし、構造上の安全性を考えた場合には、普通車に分があるのは事実です。予算に余裕があって、安全性を強く気にするのなら、軽自動車以外を選んだほうが無難でしょう。
しかし近年は各種安全装備が高性能になっていることもあり、安全性を重視した軽自動車も増えてきています。予算的に軽自動車がいいけど安全性が心配…という人は、評価の高い安全装備の付いている車種を選ぶのがおすすめです。
そこでここからは、オススメの軽自動車ランキングをご紹介していきましょう。
第1位 ホンダ N-BOX
ホンダセンシングと名付けられた先進安全装備が標準で装備されています。
衝突軽減ブレーキによって、約5km/h以上の速度で走行している際に速度差が5km/h以上ある車両や歩行者などに対して、衝突の危険があると判断した場合は警告を発します。
室内空間の広さも人気のポイントです。
第2位 ダイハツ ミラトコット
車両や歩行者に対する衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能を備えた、スマートアシストIIIというシステムもそうですが、視界の広さやボディ感覚の掴みやすさなど、ドライバーが運転しやすい車となっています。
これも事故を起こさないためのポイントといえるところです。
第3位 スズキ ハスラー
セーフティサポートというスズキの予防安全技術は、ふたつのカメラを使って車両や歩行者を立体的に捉えることで、より正確に衝突回避をサポートしてくれます。
アウトドアテイストのボディデザインも人気となっています。
第4位 日産 デイズ
衝突回避システムのインテリジェントを装備しているほか、前進時の低速衝突軽減ブレーキ機能、歩行者検知機能を含む踏み間違い防止アシストなどが装備されています。
運転が苦手な方も安心できるところも、人気のポイントとなっています。
第5位 スズキ スペーシア
先進安全装備はハスラーと同じくセーフティサポートを搭載しつつ、使い勝手のいい広い室内空間を持っています。
軽自動車としては初となる、フロントガラスに情報を投影表示するヘッドアップディスプレイも装備できるようになっています。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。
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