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車の維持費を徹底比較! 軽自動車と普通車で年間・月間維持費はどう変わる?
車の維持費を徹底比較
[掲載日:2017年11月1日][最終更新日:2020年11月9日]

「軽自動車は普通車より維持費が安い?」「維持費って安くできないの?」

既に車をお持ちの方から車を買いたいと思っているけど維持費がネックで二の足を踏んでいる方まで、今回は気になる車の維持費を徹底比較!
維持費を安く抑えて、愛車との楽しい思い出をたくさん増やしていきましょう♪


この記事の執筆者
ニコノリ開発責任者
安田 倫

 ▼もくじ

・自動車にかかる維持費の内訳

・一目で解る!普通車と軽自動車の年間維持費比較表

・維持費の節約方法

・[PR]税金や維持費がコミコミのマイカーリース、ニコノリのご紹介


自動車にかかる維持費の内訳

車の維持費の内訳は、車検・メンテナンス・自動車税・任意保険・ガソリン・駐車場代などまず最初に、車の維持費にはどんなものがあるのか見てみましょう。


■自動車税

毎年4月の時点で自動車を所有していると課される税金です。
5月頃に納付書が送付され、6月までに支払います。


金額は軽自動車が最も安く、10,800円です。普通車は排気量等によって異なりますが、安くても30,500円となります。比較すると、軽自動車は普通車より1/3もおトクですね♪

※2019年10月時点の金額です。


なお、新車登録してから13年超の車に対する自動車税は、おおむね15%の割増額となります。長く乗っている車は税制面で不利になることががあるので要注意です。

■車検

車が法律で定められた安全基準を満たしているかの検査になります。 車検のタイミングは、新車購入から3年後、以降は2年毎となります。

車検時には、主に以下の費用が必要になります。 

●自賠責保険

加入が義務付けられている保険で、あらゆる自動車が加入しなければなりません。軽自動車も普通車もほぼ同額で、どちらも25,000円程度。 

●重量税

車両を新規登録する際と車検のときに、車検証の有効期間分をまとめて支払う必要がある税金です。そのため新規の登録では3年分、車検時は有効期間に応じて2年、または1年分を支払うことになります。
また、新規登録後、13年以上を経過すると税額が上昇し、その後18年以上が経過するとさらに税額が上昇します。

その税額は以下の通りです。※減税車は除く

・自家用軽自動車の場合
 (新車または新規登録語13年以内)
一律3,300円/年

・自家用乗用車の場合
 (新車または新規登録語13年以内)
車両重量 0.5t以下 4,100円/年
車両重量 〜1t 8,200円/年
車両重量 〜1.5t 1万2,300円/年
車両重量 〜2t 1万6,400円/年
車両重量 〜2.5t 2万500円/年
車両重量 〜3t 2万4,000円/年

●車検代

車検代とひと言でいっても、そこには定められた安全基準に合致するように整備するための点検費用や整備費用と、実際に基準に達しているかどうかをチェックする検査費用、そして法定費用が含まれています。

車検場で検査をするための検査費用や、重量税や自賠責保険の料金という、いわゆる法定費用は、車ごとに定められた額を支払います。

一方で点検費用や整備費用、また検査を受ける際の代行費用に関しては、整備工場によって異なりますし、整備費用は、車それぞれの状態に応じて変わってきます。

一般的に車検を安く受けられます、という場合は、点検費用が抑えられていることが多いのですが、その場合でも、車の状態が悪く、大掛かりな整備が必要となる場合には、そのぶんの整備費用が必要となります。

車検トータルの金額は整備する内容で大きく異なりますが、軽自動車であれば多くの場合5万円~10万円の間で収まることが多いでしょう。

■メンテナンス代


車を公道で走らせるとき、2年に1度の車検を受けなければいけないことはよく知られていますが、そのほかに『法定12ヶ月点検』『法定24ヶ月点検』という点検を受ける必要があります。

おおまかな考えかた方としては、「車検」は公道を走る資格を得るためのもの、「12ヶ月点検」は安全に故障がない走行ができるために必要なもの、ということになります。

「法定12ヶ月点検」の検査内容は、26項目にわたります。 ブレーキの利き具合やパーキングブレーキの点検、各部ホースやパイプの異常があるかどうか、オイル漏れや液漏れの確認、タイヤの状態などをチェックします。

そのときに掛かる費用は、おおまかにいうと以下のようになります。
軽自動車 9,000円〜1万4,000円ほど
乗用車1500ccクラス 1万円〜1万6,000円ほど
乗用車2000cクラス 1万円〜1万7,000円ほど
乗用車3000ccクラス 1万5,000円〜2万5,000円ほど
乗用車3000cc超クラス 1万5,000円〜3万円ほど

「法定24ヶ月点検」は、「12ヶ月点検」で行う項目に加えて細部を点検するもので、その項目は56となっています。 「法定24ヶ月点検」は整備工場やディーラーなどで車検を受ける場合、同時に行ってもらっています。車検費用に含まれる、点検費用というのは、これのことです。

当然のことですが、これらの点検によって不具合が発見されれば、修理をする必要があります。
車検のとき、タイヤがすり減っていて溝の深さが足りず、タイヤを交換する必要があった、という話を聞いたりしますが、これは点検項目にタイヤの溝の深さ、という項目があるからです。
同じように、ブレーキパッドの厚さが足りない場合には、新しいパッドに交換する必要があります。
これら整備費用というものも、車検のために必要なものとなってくることを覚えておきたいと思います。


定期的に交換しなければならない消耗品と、金額の目安をご紹介します。
最低限このくらいのメンテナンス代の支出は考慮しておきましょう。

  交換
時期
1回あたり料金(円)

自動車
小型
自動車
大型
自動車
エンジンオイル 半年に
1度
2,500 3,000 3,500
オイルエレメント 1年に
1度
1,500 2,000 2,500
ワイパーゴム 半年に
1度
2,000 3,000 4,000
ブレーキオイル・パッド 2年に
1度
10,000 15,000 20,000
タイヤ 3~4年に
1度
40,000 55,000 70,000

※金額は車種やお店によっても大きく異なりますのでご注意ください。

その消耗品の中で値段が高いのがタイヤ代。前後4本交換した場合、軽自動車は40,000円程度で済みますが、普通車は50,000円~70,000円程かかります。※工賃・廃タイヤ代を含んだ料金です。

他の維持費としては、
ガソリン代・・・・・・車は走れば走るほど、ガソリン代(ディーゼルエンジンの場合は軽油代)が必要となります。
ただし、燃費のいい車であれば、同じ距離を走行しても必要となる燃料は少なくて済みますので、そのぶんガソリン代(軽油代)は安くなります。

たとえば、仮にガソリン代を1リットル150円ということにして、1000km走行したとき、燃費の違いによる燃料代の違いを計算してみましょう。

燃費が27km/Lの軽自動車の場合
使用ガソリン量37L ガソリン代5,550円

燃費が20km/Lのコンパクトカー
使用ガソリン量50L ガソリン代7,500円

燃費が15km/LのSUV
使用ガソリン量66.6L ガソリン代9,990円

ひと月おおよそ1000km、というのが一般的な車の走行距離といわれています。
あくまでシミュレーションですが、軽自動車とSUVでは4,000円以上の差があります。年間にすると5万円以上の違いとなります。

駐車場代・・・・・・・・地域によって異なる

任意保険料・・・・・・自賠責保険ではカバーしきれない損害を補償する保険。運転者の年齢や保険内容などで異なります。

中古車は新車と比較したとき、購入価格を抑えることができますので、購入しやすい、というのは大きなメリットです。

しかし注意をしておきたいのは、新車とは違ってその状態が保証されていない、ということです。
ディーラーで販売されている中古車の場合には、1年程度の保証が付いている場合もありますが、車両価格は高めとなります。

また、新車登録から13年を超えている場合には、重量税や自動車税が増税となるため、そのぶん維持費が増えることになります。
故障の可能性も増えますから、メンテナンス費用も必要となる可能性が増えることにもなります。

ですから、中古車を購入される際には、維持費やメンテナンス費用が多くなることも覚えておきたいところです。


一目で解る!普通車と軽自動車の年間維持費比較表

では実際に、車の維持費はもろもろ含めるといくらになるのでしょうか?一定の条件でシミュレーションし、2年間にかかる維持費から、年間維持費を比較してみました。


車種ごとの2年間の維持費の比較

  軽自動車 小型自動車 大型自動車
車種のイメージ ハスラーなど パッソなど ハリアーなど
排気量 660cc 1000cc 2000cc
重量 軽自動車 1t以下 1.5~2t
実質燃費 17.5km/L 18.5km/L 10.5km/L
自動車税 21,600円 59,000円 79,000円
自賠責保険 25,070円 25,830円 25,830円
重量税 6,600円 16,400円 32,800円
車検代 40,000円 50,000円 60,000円
メンテナンス 31,000円 43,000円 55,000円
ガソリン 178,286円 168,649円 297,143円
駐車場 240,000円 240,000円 240,000円
任意保険 155,520円 183,120円 238,800円
2年間合計 698,076円 785,999円 1,028,573円
年間 349,038円 393,000円 514,287円
月々 29,087円 32,750円 42,857円


年間維持費は、軽自動車で約35万円、普通車で約40万円、大型車では約51万円なので、軽自動車との差は16万円!月々では、13,770円の差があります。

ただし近年は軽自動車税が増税されたりと、徐々にそのメリットが薄くなっています。
とくに小型の普通車と比較すると、月々4千円弱しか変わりません。

上記の比較は、あくまで一定条件での例です。
様々な条件により異なってきますので、参考程度にしてください。

※比較表は次の条件での概算となっています。各種の条件により金額は異なってきます。
・税金はエコカー減税を考慮せず、初度登録から13年未満の金額です。
・メンテナンスは、消耗品の定期的な交換を行った場合の想定額です。タイヤ交換は考慮せず。
・ガソリン代は、130円/L、月1,000km走行、燃費はカタログ値の7割で換算しています。
・駐車場代は1万円。
・任意保険料は2017年10月時点で26歳以上・12等級・年間12000km・車両保険ありでシミュレーションしています。


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維持費の節約方法

車の維持費を限界まで切り詰めるためる方法はいろいろあります じつは車の維持費は、様々な方法で節約することが可能です!
いくつかの方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。


●軽自動車を選ぶ

先ほど比較した通り、軽自動車はとってもおトク! 普通自動車にくらべて、各種税金が割安ですし、タイヤなどの消耗品も安くすみます。近年は軽自動車の安全技術も大きく進歩し、一昔前とは比べ物になりません。節約したいなら、軽自動車が最強です!

●エコカー減税対象車を選ぶ

国がエコカーを推進するための「エコカー減税」という制度があり、車検時の重量税などが減税されます。もちろん、燃費が良いのでガソリン代も劇的におトクに!
「節約できる軽自動車にしたいけど、4人しか乗れないのは困るな…」という方は、普通車の「エコカー」を選びましょう。もちろん、軽自動車の「エコカー」は最強ということになりますね。

●新しい車を選ぶ

エコカー減税とは逆に、新車から13年以上経過した「古い車」は、税金が高くなるケースがあります。 重量税に関して、13年以上経過した車は15~20%の増税。18年以上経過した車は30~50%の増税になっています。長く大切に乗っていることも立派なエコですが、税金としては不利になるので注意が必要です。

また、最近の車は企業努力により格段に燃費が良くなってきています。日々のガソリン代といった観点からも、新しい車を選ぶメリットはあるといえます。

●ガソリンの入れ方を工夫する

当然のことですが、ガソリンの価格はガソリンスタンドに違います。普段から、どこの店舗がどのくらいの価格かを意識することでガソリン代を節約することにもつながります。 ガソリンスタンドが発行するカードを利用することで、「お得意様」としてのメリットを受けられることもありますので、お得情報は小まめにチェックするようにしましょう。給油回数が多い人・給油量が多い人は特に意識してみてください。

●駐車場代を節約する

駐車場代を節約するというのも方法の一つです。駐車場は一度契約したら、なかなか変更しないものですが、時間がたてば、満車だった駐車場にも空きが出ている可能性もあります。
定期的に探してみることが駐車場代の節約につながります。

●自動車ローンで節約する

自動車を安く入手するには、一括払いで購入するのが一番よい方法ですが、実際には、自動車ローンを利用する方も多いことでしょう。

ローンでの節約は、いかに金利の低いローンを利用するかということにかかっています。自動車ローンには、大きく2つのタイプがあります。一つめはカーディーラーさんなど車の販売店が取り扱っている信販会社系のローン、2つめは、銀行に直接借入を申し込む銀行系のローン。
金利が安いのは、一般的には銀行系のローンと言われていますが、審査に日数がかかったり、手続きが面倒であったりとデメリットもあります。

ローンを組む際には、前もって「金利」「手数料」などを各社で比較するなど、余裕を持って検討されることをオススメします。また、車を買うにあたり親などの身内がお金を貸してくれるというならば、身内ローンという手もあります。
ただし、思わぬトラブルに発展しないよう、必ず借用書を作成し、キチンと返済していきましょう。借りたお金を返さないなどの不義理は絶対にダメです。



●安全運転

維持費節約の大原則は、安全運転です。 安全運転とは、急加速、急ブレーキ、急ハンドルといった「急」のつく動作を極力せず、車に余計な負担をかけないということです。 消耗品の寿命を伸ばすことができますし、事故を起こさなければ任意保険料も下がっていきます。 まさに良いことづくめ!ぜひ日頃からの安全運転を心がけましょう♪

●こまめな点検と予防整備

車の点検・整備はこまめに! 車を安全な状態に保てることはもちろん、結果的にメンテナンス代が安く済むでしょう。 点検や整備は車検時だけ…という方も結構いらっしゃるのですが、それでは不具合の発見が遅れ、結局大きな出費が必要になってしまう可能性も高まります。

●任意保険で節約する

通販型の保険にする、保険内容を見直す、など…任意保険にも節約ポイントがあります。 ただし、任意保険に入らないということだけは無いようにしてくださいね。万一の時に、自賠責保険だけではカバーしきれない可能性があります。

●【番外編】中古車市場で値下がりしづらい車を選ぶ

将来、車の買い替えとなった時、今の車は下取りに出しますよね。その時に、高く売れる車とそうでない車が存在します。
高く売れる車とは、中古車市場人気がある車、いわゆるリセールバリューの高い車というものです。最初からそういった車を選べば、次の買い替え時に有利になります。 逆に、中古車市場で値下がりしやすい車も存在します。|
例えば、電気自動車など進化が早い車の場合、中古市場ではあっという間に値下がりしてしまいます。

将来の中古車市場を見極めるのはレベルの高いテクニックですが、車の販売店の方に相談すれば、アドバイスをしてくれるかもしれません。 もちろん未来のことは誰にも分かりませんので、あくまで予測です。過信は禁物です。

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ニコノリ
開発責任者
安田倫
[この記事の執筆者]

自動車業界歴15年。株式会社MICに入社後は車関連の商品やサービスの新規開発に携わり、現在はニコノリの事業責任者を務める。
2023年、ポルシェ911から日産リーフNismoに乗り換えてEVライフを満喫中。
休日はハーモニカ奏者として横浜市のイベントでよく演奏している。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
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