修復歴ありの中古車チェック
[掲載日:2021年8月19日]
修復歴ありの中古車は細かなチェックが必要!
安心できる買い方を知っておこう
中古車はなるべく安く買いたいものです。しかし、年式や走行距離などがほぼ同程度でも、販売価格に違いがあることがあります。
その理由のひとつとしてあげられるのが『修復歴』です。修復歴とは、事故などでクルマが大きなダメージを負い、それを直した経歴がある、ということを意味しています。
では、どんなダメージがあると、修復歴ありとなるのでしょうか。そして修復歴のあるクルマを買うということには、どんなリスクがあるのでしょうか。
今回は修復歴あり中古車のリスクや購入時に確認したいポイントなどについてご説明します。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
▼もくじ
- 『修復歴あり』の中古車は、車の骨格に損傷を受けた経歴がある
- 修復歴ありの車には3つのリスクがある
2-1.走行性能や安全性の不安
2-2.メンテナンスの手間と費用が増える可能性がある
2-3.下取りで値段が明らかに低くなる
- 修復歴があるかどうかを見極めるポイント
3-1.信頼できる店で買う
3-2.安さの理由を聞く
3-3.自分の目で確認する
3-4.かならず試乗をする
- 難しい中古車選びに悩んだら、中古車リースがおすすめ
- まとめ
1.『修復歴あり』の中古車は、車の骨格に損傷を受けた経歴がある
中古車情報誌や中古車販売店の在庫車リストなどを見ていると『修復歴なし』と書かれていたりします。
この『修復歴』というのは、車の骨格に損傷を受けた経歴があった、という意味となります。
正確には『社団法人自動車公正取引協議会』『財団法人日本自動車査定協会』『社団法人日本中古車自動車販売協会連合会』という3つの団体によって、修復歴とはなんぞや、ということが、細かく定義されています。では、具体的に修復歴とは、どんなダメージのことを指すのでしょうか。
❶フレーム(サイドメンバー)❷フロントクロスメンバー ❸フロントインサイドパネル ❹ピラー ❺ダッシュパネル ❻ルーフパネル ❼ルームフロアパネル ❽トランクフロアパネル ❾ラジエーターコアサポート
これらの部分に損傷がある、またはその損傷を修復してあるものが、修復歴に当たります。❾のラジエーターコアサポートに関しては、交換されていて、隣接する骨格部分にへこみや曲がり、修復歴のあるものが、修復歴に該当します。
そのため、たとえば、どこかにぶつけてしまったが、骨格に問題がなかったのでバンパーのみを交換しただけ、という車は、修復歴車には当たりません。ボディやドアが軽くへこんでいたり、ぶつけて壊れてしまったヘッドライトを交換してある、という車も、修復歴車ではありません。
あくまで、車の骨格に損傷を受けた車が修復歴車ということです。
この修復歴は、中古車を販売する際には、明示することが義務づけられています。そこには、中古車市場の、いわば黒い歴史、いうべきものがあります。日本の経済が高度成長期だった、いまから50〜60年ほど前頃の中古車市場には、捨て値で仕入れてきた事故車を見た目だけきれいに直し、他のクルマと同じような価格で販売する業者が多数ありました。
しかし、そういった車は、無事故車と比べて安全性も機能性にも劣ります。そういう悪業者を排除するため、中古車販売店は自ら修復歴のありなしを明示するようになったのです。
ここで注意が必要なのは、きちんと修理をした車も修復歴車ですが、修理をしていなくても修復歴車として販売できる、ということです。
また、気候変動によって豪雨に見舞われる機会も増えていますが、そこで水没してしまった車は、修復歴車には該当しません。雪害や、融雪剤などによる塩害を受けている車も、修復歴には該当しないため、販売される場合には、修復歴なしと表示できます。
いずれにしても、中古車を購入する場合には、どんな履歴の車なのか、ということを細かくチェックしていくことが大切です。
2.修復歴ありの車には3つのリスクがある
修復歴あり、という車の購入を検討する場合には、ある程度のリスクがあるということを知っておいていただきたいと思います。主なリスクを3つご紹介します。
2-1.走行性能や安全性の不安
まず考えられるリスクは、走行性能や安全性に問題がある可能性があるということです。
骨格に損傷を受けた車の修理方法の代表的なものは、フレーム修正機によってゆがんでしまったフレームを正しい寸法に引っ張って直す、というものです。また、折れてしまった部分に関しては、溶接を行ったりもします。
この修復作業が、きちんと行われていれば問題ないのですが、費用を安く上げようと、だいたいの寸法でOKとしてしまう場合も、ないわけではありません。そういう車は、左右どちらかに車が寄っていってしまったりしがちです。
また、修復を行うことで金属疲労が進み、いざというとき、衝撃を吸収しきれない、という可能性もあります。
2-2.メンテナンスの手間と費用が増える可能性がある
購入時には問題がなくても、のちのち不具合が発生し、そのための費用や手間が掛かってくる可能性があります。骨格に損傷を与えるほどの衝撃を受けた車は、ほかの部分にもその衝撃による悪影響が及んでいる可能性があります。
2-3.下取りで値段が明らかに低くなる
車を手放そうとするとき、修復歴がある車は下取り価格や買い取り価格は確実に低くなります。
販売価格が安かったから、とはいっても、メンテナンスの費用や手放すときの価格差まで考えると、かえって高くついた、ということにもなりかねません。
3.修復歴があるかどうかを見極めるポイント
修復歴があるかどうかを車に詳しくない人が見極めるのは、非常に困難です。どのようなポイントを押さえれば、後悔しない中古車選びができるのでしょうか。
3-1.信頼できる店で買う
中古車店に車を見に行ったときには、まず自動車公正取引協議会の会員店であるかどうかを確認しましょう。
修復歴のありなしを明示することが義務づけられてから数は減りましたが、いまだに、修復歴があることを隠して中古車を販売しているお店が摘発されるケースがあります。自動車公正取引協議会の会員店であれば、修復歴のありなしを、きちんと明示していますし、仮に信じて買ってみたら修復歴があった、という場合でも、ここを通して相談することが可能です。
同じ意味で、ディーラー系列の中古車販売店も、修復歴車かどうかをハッキリ明示していますし、修復歴車自体を扱わない、というところも数多くあります。信頼できるお店で買う、というのがもっとも大事なポイントです。
3-2.安さの理由を聞く
同型車で同じような走行距離なのにも関わらず、市場相場よりも明らかに販売価格が安い、という場合は、その理由を聞いてみましょう。修復歴なしとなっていて、ほかに修理をした経歴があるかもしれません。また、修復歴ありと書かれている中でも、格安だったなら、もしかしたら修理をしていないのかもしれません。
さらに、見た目は変ではないし、修復歴もないのに安い、というときには、水没や塩害による腐食などを受けた車かもしれません。そういう確認をするためには、販売店スタッフとのコミュニケーションも重要です。
3-3.自分の目で確認する
修復歴以外の修理や水没などの場合、購入後に知らなかったから返品したい、といっても、それを受ける義務は販売店にはありません。そのため、購入したい車を見つけたら、かならず自分の目で各部の確認をしましょう。
ポイントとなるのは、ボンネットやドア、フェンダーなどの隙間がずれていないかどうかや、ドアの開け閉めでの違和感、いろいろな部分のボルトに塗られている塗料の剥げ具合、床下や足まわりのサビや腐食、トランクのカーペットを剥がした鉄板の錆びや腐食などです。
3-4.かならず試乗をする
修復歴あり、という車は、かならず試乗をしましょう。まずはまっすぐ走るかどうかを確認し、次に不規則な振動のありなし、空調を動かしたときの臭い、カーペットの汚れ具合やカビ臭さ、可能なら床のカーペットを剥がしてサビのチェックまでできれば、水没車の見極めも可能となります。
4.難しい中古車選びに悩んだら、中古車リースがおすすめ
ここまで、修復歴車の見極めかたをご説明しましたが、中古車選びに自信がなくなった…という方におすすめしたいのが中古車のカーリース、中古車リースです。
正直にいうと、修復歴の完璧な見極めというのは素人には難しすぎます。きちんと修理をしてある場合には、プロでも判断がつかないこともあるくらいです。
逆にいうと、しっかりと修理をしてある修復歴ありの車であれば、問題ない、ということも言えないわけではありません。しかし、自分が車を見に行くときに、毎回プロに同行してもらう、というのは、まず不可能といっていいでしょう。
中古車リースは、プロが選んで整備を施した車を、月々定額で利用できるシステムです。その支払い料金には、契約期間中に必要となる税金や自賠責保険、車検に関する費用も含まれているため、急な出費がありません。また、サポート体制が充実しているので、メンテナンスを任せられますし、契約期間が終われば乗り換えることも、その車をそのまま利用者のものとすることも可能です。中古車を選ぶ際にもっとも重要な、状態の見極めをプロが行っているという安心感もある中古車リースも、検討してみてはいかがでしょうか。
5.まとめ
今回は修復歴ありの中古車が抱えているリスクと、見極めかたについてご説明しました。
修復歴とは車の骨格に損傷を受けた、という意味で、修理されている車はもちろん、修理されていない車も、修復歴ありと明示してあれば、販売することが可能です。
そのため、値段が安いからといってすぐに買うのではなく、まずは修理されているかどうかを確認し、その他の不具合がないかどうかも確認し、後日発生するであろう可能性についても検討してから、買うかどうかを決断しましょう。
また、水没や塩害、雪害などを受けた車は、修復歴には該当しないため、たとえば底面がサビだらけで腐食していても、修復歴ありとは表示されません。中古車を購入する場合には、そういった点まで考慮して、各部をチェックし試乗するようにしてください。
そして、とてもそこまではできない、という場合には、プロが選んで整備をした車に乗ることができる、中古車リースの利用も検討してみてください。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
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