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車の疑問
[掲載日:2020年2月10日][最終更新日:2020年11月18日]

サポカー徹底解剖!サポカーSとの違いとは
いま注目されている運転支援システム。
あなたに最適なものを徹底解説

日本では、経済産業省と国土交通省が一定の基準を満たしたものを対象として、「セーフティサポートカー(サポカー)」と「セーフティサポートカーS(サポカーS)」という認定・分類をしています。
アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故、今でもニュースで目にすることがありますが、最先端の運転支援システムが組み込まれたサポカーの普及により、今後減少していくことが期待されるでしょう。
では、サポカーとは具体的に何を指すのでしょうか?サポカーSの違いとは?
今回はそこにスポットを当ててご説明していきたいと思います。

この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎

サポカー徹底解剖!サポカーSとの違いとは

 ▼もくじ

・そもそもサポカーってなんだろう

・各メーカーの代表的なサポカー

・サポカーの減税について

・サポカー/サポカーSをカーリースで乗るという選択肢


そもそもサポカーとは

セーフティサポートカーの略称がサポカー

サポカーとは、セーフティサポートカーの愛称として、2017年に定められたものです。
同様にサポカーSは、セーフティサポートカーSの愛称となります。

サポカーの基準は、対車両用自動ブレーキシステムが装備された車、となっています。
つまり、サポカーのロゴがある車には、自動ブレーキシステムがある、ということです。

一方サポカーSのほうは、さらにサポカーSベーシック、サポカーSベーシック+、サポカーSワイドという3種に分類されています。
その違いは自動ブレーキシステムの動作の違いや、装備の内容などです。
詳しくは以下の表をご覧下さい。

サポカー
自動ブレーキ
サポカーS

ベーシック
対車両低速自動ブレーキ
ペダル踏み間違い時加速抑制装置

ベーシック+
対車両自動ブレーキ
ペダル踏み間違い時加速抑制装置

ワイド
対車両・対歩行者自動ブレーキ
ペダル踏み間違い時加速抑制装置
車線逸脱警報・車線維持支援システム 先進ライトシステム

ではそれぞれの運転支援システムをご説明していきましょう。

運転支援システムについて

自動ブレーキシステムというのは、進行する車の前方に障害物を検知したとき、まず警告音を鳴らして運転者に注意を促します。
それでも運転者がブレーキ操作をしなかったときには、自動でブレーキを作動させて事故被害を軽減してくれます。
サポカーSワイドに相当するシステムでは、歩行者も検知してくれます。

ペダル踏み間違い時加速抑制装置とは、車に搭載されたレーダーなどを利用して、前方や後方に壁や車両などを検知している状態でアクセルペダルを大きく踏み込んだとき、エンジンの出力を抑えることで急発進を防いでくれるというものです。

車線逸脱警報は、車に搭載されたカメラを利用して道路上の車線を検知し、はみ出しそうな場合には警告音が鳴る、というものです。車線維持支援システムははみ出しそうな場合に、ステアリングを自動で操作することで、走行車線からのはみ出しを防いでくれます。

先進ライトとは、前方に車がいる場合や対向車を検知したときに、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる、というものです。さらに最新のものでは、ライトの配光を変化させることで、遠くまで見通せる状態のまま、対向車のみまぶしくないようにしてくれるものもあります。

以下では、各自動車メーカーのサポカー/サポカーSとなる運転支援システムをまとめました。

各自動車メーカーの運転支援システムの名称

トヨタ Toyota Safety Sense
日産 NISSAN INTELLIGENT MOBILITY
ホンダ Honda SENSING
マツダ i-ACTIVSENSE
スバル アイサイト
三菱 e-Assist
スズキ Safety Support
ダイハツ Smart Assist III

自動車メーカーはそれぞれこういった名称で、カメラやレーダーなどを利用し天候などによって左右されやすい運転者の認知能力をサポートし、操作を支援するシステムを開発しています。
さらにこのような運転支援システムの搭載車も増やしています。


各メーカーの主なサポカー対象車

各メーカーの主なサポカー対象車
トヨタ
クラウン

プリウス

ハリアー

C-HR
日産
セレナ

リーフ

エクストレイル

デイズ
ホンダ
アコード

フリード

CR-V

N-BOX
マツダ
CX-5

MAZDA3 FASTBACK

ロードスター

CX-8
スバル
レヴォーグ

フォレスター

レガシィアウトバック

WRX S4
三菱
アウトランダーPHEV

デリカD5

ekクロス

ミラージュ
スズキ
スペーシア

ワゴンR

アルト

スイフトスポーツ
ダイハツ
タント

ミラトコット

ウェイク

ブーン

運転支援システム搭載車は日々増え続けており、またその機能も、進化を続けています。
新車を購入する際には、ディーラーやWebサイトなどで、運転支援システムの装備やその機能について、最新情報を確認するようにしましょう。


サポカーの減税について

サポカーは維持費の抑制もできる

「エコカー減税」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。現在、エコカーについては減税の対象となっていますが、サポカー/サポカーSも普及を促進するため、減税が検討されています。
サポカー減税の検討が始まったのは2017年のことでしたので、そろそろはっきりとした情報を知りたいところですが、現在のところいつから始まるのか、どの程度減税となるのかについては、決定されていません。
エコカー減税幅が縮小されたことと、2019年10月、消費税の税率アップに伴って自動車取得税が廃止されたことから、サポカー減税についても何らかの動きがあるかと思われます。

このような中、サポカーを対象とした任意保険については、すでに割引制度が始まっています。

その内容は、衝突被害軽減ブレーキシステムが装備された車を対象としたもので、名称はAEB(ASV)割引というものです。
割引率は保険料の参考純率において9%となっています。加入プランによって金額は違ってきますが、年間数千円安くなる、といった感じかと思います。

この割引を受けられるのは、衝突被害軽減ブレーキシステムが搭載された車で、型式発売後3年間となります。

サポカーを購入される際には、この点も考慮に入れておきたいところです。


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サポカー/サポカーSをカーリースで乗るという選択肢

ただそもそもの話になるのですが、サポカーやサポカーSの需要は当然ながらシニア層のドライバーがメインになるでしょう。

10年後、20年後を考えて新車をローンなどで買い換える場合とは少し話が変わり、高齢者の方の場合は体調次第で購入して数年で運転ができなくなってしまうことも決してあり得ない話ではありません。

それであれば、新車を「持つ」ということにこだわらずに、ある程度短い期間の「リース」という形の契約で新車に乗るということを考えてみてはいかがでしょうか。

我々の提供するニコニコカーリース(ニコノリ)では、5年間(※)という契約期間のもと、保険や車検などもコミコミで月額5,500円から新車に乗ることができます。保険の更新や車検手続きなど、煩わしい手続きが簡潔になるという点でも、シニア層ドライバーとそのご家族の方におすすめできます。
※契約年数は原則5年となっておりますが、1年以上~9年の期間で選ぶことも可能です。

国産全車種を対象に選ぶことができるので、今回挙げたサポカーの対象となる各メーカーの車種についても、もちろんお選び可能です。車の機能だけでなく、車の乗り方・所有の仕方にも変化が訪れています。当サイトではカーリースについてさまざまな情報をまとめていますので、少しでも気になった方はぜひ他のページも併せてご覧いただけると幸いです。

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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]

自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。

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