車のプロが徹底解説
[掲載日:2020年7月13日][最終更新日:2020年11月18日]
【スズキ エブリイの評判・評価は?】
車のプロが燃費やスペックを徹底解説!
さすがの充実したラインアップ。それだけに自分にぴったりなタイプを選ぶのが難しい?
スズキの軽商用バン エブリイは、ダイハツのハイゼットカーゴ、ホンダのN-VAN というライバルを抑え、年間累計販売台数首位となっている人気車種です。
ここではそんなエブリイが評価されている秘密やグレードの違い、スペックなどについてご紹介していきます。
この記事の執筆者
自動車専門ライター 高田 林太郎
▼もくじ
・エブリイが評判となっているポイント
・エブリイのスペックについて
・エブリイの実燃費について
・エブリイのインテリアについて
・【PR】ニコノリならエブリイの新車に月々定額で乗れます
エブリイが評判となっているポイント
走りや装備で選べる5つのグレードと、3タイプのトランスミッションを用意
エブリイは荷物を積んで移動するために開発された、軽自動車のキャブオーバータイプのバンです。
同じ種類の車として、ダイハツのハイゼットカーゴや三菱のミニキャブバン、スバルのサンバーバン、日産のNV100クリッパーなどがあります。
また、ホンダのN-VANはボンネットがあるため、種別としてはボンネットバンに含まれますが、これもライバルといっていい車です。
そんな中でエブリイは、2019年の販売台数が前年比で105.1%を記録し、キャブオーバーバン第1位を記録しました。それほどまでに評判となっている秘密はどこにあるのでしょうか。
まず挙げられるのは、使い勝手がいい、ということです。
バンに求められるもっとも大きなポイントは、荷室の広さですが、エブリイは軽自動車キャブオーバーバン型車のなかでトップの広さを誇っています。
具体的な数値を挙げておくと、2名乗車時の荷室長1,910mm、荷室床面長1,955mm、荷室幅1,385mm、荷室高1,240mm(ハイルーフ)となります。
その上でありとあらゆるところに収納スペースを確保し、さまざまなアクセサリー用品が装着できるユーティリティナットを荷室スペースに8〜12カ所装備するなど、使い勝手に合わせてカスタマイズしやすいところも評価されている理由のひとつです。
さらに、装備や使い勝手、走行性能が異なる5つのグレードと、特別仕様車PAリミテッド/PCリミテッドを用意している、というのも特徴です。
通常モデルのグレードは、ハイルーフJOINターボとハイルーフJOIN、ハイルーフPC、ハイルーフPA、標準ルーフGAとなりますが、これについては後ほどご説明します。
また、先進の安全技術、スズキ・セーフティ・サポートの装備も可能となっているほか、バンでありながらターボエンジン搭載車も用意されています。トランスミッションは4速オートマチックと5速マニュアルトランスミッションに加え、クラッチ操作を自動で行ってくれます。しかも、2速発進モードまで装備された、5速のAGS(オートギヤシフト)も用意されています。
このように、ユーザーの使用目的に合わせやすい、こまやかなモデル展開となっているところが、
エブリイが高く評価されているポイントといっていいでしょう。
>>スズキ エブリイの車種詳細ページはこちら
エブリイのスペックについて
ルーフのカタチやエンジン、ミッションの違いを確認
まずはこちらの表をご覧下さい
車名 |
ボディ |
エンジン |
ミッション |
駆動方式 |
JOIN ターボ |
ハイルーフ |
R06A ターボ |
5MT/4AT |
2WD/4WD |
JOIN |
ハイルーフ |
R06A |
5MT/4AT/5AGS |
2WD/4WD |
PC |
ハイルーフ |
R06A |
5MT/4AT/5AGS |
2WD/4WD |
PA |
ハイルーフ |
R06A |
5MT/4AT/5AGS |
2WD/4WD |
GA |
標準ルーフ |
R06A |
5MT/4AT/5AGS |
2WD/4WD |
エブリイに搭載されているエンジンは可変バルブタイミング機構付き、直列3気筒12バルブで、49ps(36kW)のパワーと62Nm(6.3kg-m)を発生するR06A型ですが、JOINターボのみ、64ps(47kW)のパワーと95Nm(9.7kg-m)を発生するターボエンジンが搭載されています。
ミッションは5速MTと4速AT、そして5速AGSというラインアップとなりますが、JOINター
ボのみ、5速AGSの設定はありません。これは自動でクラッチ操作を行うオートギヤシフトと、パワフルなターボエンジンの相性、という問題からではないかと推測します。
駆動方式は全車に後輪駆動と4WDが用意されていますが、JOINターボの4WDシステムはフルタイム方式で、他グレードはスイッチ操作で切り替えるパートタイム式となっています。
では次に、安全装備を中心に違いを見ていきましょう。
※△はメーカーオプション
|
JOIN
ターボ
(4AT) |
JOIN
ターボ
(5MT車) |
JOIN
(5AGS
/4AT) |
JOIN
(5MT車) |
PC
(4AT車) |
PC
(5MT車) |
PA
(4AT車) |
PA
(5MT車) |
GA |
軽量衝撃吸収ボディーTECT<テクト> |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
歩行者傷害軽減ボディー |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
頭部衝撃軽減構造インテリア(前席) |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
運転席・助手席SRS エアバッグ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
頚部衝撃緩和フロントシート |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
デュアルカメラブレーキサポート |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
誤発進抑制機能 |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
車線逸脱警報機能 |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
ふらつき警報機能 |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
先行車発進お知らせ機能 |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
ハイビームアシスト |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
後退時ブレーキサポート |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
後方誤発進抑制機能 |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
リヤパーキングセンサー |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
エマージェンシーストップシグナル |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
ヒルホールドコントロール(5AGS 車) |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
〇 |
× |
× |
ヒルホールドコントロール(4AT 車) |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
ESP |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
4輪ABS[EBD付] |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
オートライトシステム |
○ |
× |
○ |
× |
△ |
× |
△ |
× |
× |
ヒーテッドドアミラー(4WD車) |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
サイドアンダーミラー付ドアミラー(助手席) |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
※全車標準装備
●フロントシートベルト可変フォースリミッター ●フロントシートベルトプリテンショナー ●運転席シートベルト警告灯 ●運転席シートベルトラップアウタープリテンショナー ●運転席シートベルトリマインダー
●フロント・リヤELR3点式シートベルト ●リヤドアチャイルドプルーフ ●フロント間欠ワイパー[ミスト付] ●熱線入りバックウインドーガラス ●サイドドアビーム(フロント、リヤ) ●フロントディスクブレーキ
●エンジンクラッチスタートシステム(5MT車) ●リヤワイパー&ウォッシャー ●マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ[マニュアルレべリング機構付] ●ハイマウントストップランプ[LED]
●ブレーキペダル後退抑制機構 ●半ドア警告灯 |
先進安全性能であるスズキ・セーフティ・サポートは、JOINターボとJOINでは標準装備、PCとPAではメーカーオプションとして装備可能となっています。その他シートベルト可変フォースリミッターやプリテンショナー、リアシートのELR3点式シートベルト、サイドドアビームなどは全車に標準装備されています。
エアコンやバックドア連動パワードアロック、パワーステアリングも全車標準装備です。
では、各グレードの価格を確認しておきましょう。
JOINターボ |
2WD5MT |
122万2100円 |
2WD4AT |
139万8100円 |
フルタイム4WD5MT |
135万4100円 |
フルタイム4WD4AT |
153万100円 |
<ボディカラー>
ムーンライトバイオレットパールメタリック・ノクターンブルーパール・クールカーキパールメタリック・ブルーイッシュブラックパール3・シルキーシルバーメタリック・ホワイト |
JOIN |
2WD5MT |
119万9800円 |
2WD5AGS |
127万9300円 |
2WD4AT |
125万5800円 |
パートタイム4WD5MT |
125万1800円 |
パートタイム4WD5AGS |
141万1300円 |
パートタイム4WD4AT |
142万7800円 |
<ボディカラー>
ムーンライトバイオレットパールメタリック・ノクターンブルーパール・クールカーキパールメタリック・ブルーイッシュブラックパール3・シルキーシルバーメタリック・ホワイト |
PC |
2WD5MT |
105万9300円 |
2WD4AT |
115万8300円 |
パートタイム4WD5MT |
119万1300円 |
パートタイム4WD4AT |
129万300円 |
<ボディカラー>
ノクターンブルーパール・クールカーキパールメタリック・ブルーイッシュブラックパール3・シルキーシルバーメタリック・ホワイト |
PA |
2WD5MT |
96万8000円 |
2WD5AGS |
105万500円 |
2WD4AT |
106万7000円 |
パートタイム4WD5MT |
110万円 |
パートタイム4WD5AGS |
118万2500円 |
パートタイム4WD4AT |
119万9000円 |
<ボディカラー>
シルキーシルバーメタリック・ホワイト |
GA |
2WD5MT |
96万8000円 |
2WD4AT |
106万7000円 |
パートタイム4WD5MT |
110万円 |
<ボディカラー>
シルキーシルバーメタリック・ホワイト |
価格の違いはウインドウガラスが全面UVカットであるかどうかや、カラードバンパーであるかどうか、アームレストが装備されているかどうかなどの違いとなります。
荷物を運ぶという本来の目的のみで考えれば、標準ルーフのGAやハイルーフのPAで十分、ということもいえますが、ワゴン的な使用も想定されるのであれば、より充実した装備となるPCやJOINを、走りの力強さを求めるならJOINターボを選ぶのがベターです。
ちなみに特別仕様車PAリミテッドとPCリミテッドは、それぞれPAグレードとPCグレードをベースに、装備を充実させたモデルとなります。
おもな装備の違いは、PCリミテッドはドアミラーがボディと同色の電動格納式リモコンとなるほか、ラジオ付きのCDプレーヤーも装備されます。4WD車に関しては、ドアミラーがヒーテッドタイプ、つまり熱線が内蔵されていて雪などを溶かすことができるものとなっている、というところです。
PAリミテッドはベースモデルとなるPAグレードに、電波式のハザードランプアンサーバック付キーレスエントリーと、リアドア/クォーター/バックドアにスモークガラスが装備されています。ガラスは全面UVカット機能付きとなり、またセキュリティアラームシステムも装備されています。
価格は以下の通りです。
PCリミテッド |
2WD5MT |
108万1300円 |
2WD4AT |
118万0300円 |
パートタイム4WD5MT |
121万3030円 |
パートタイム4WD4AT |
131万2300円 |
<ボディカラー>
ノクターンブルーパール・クールカーキパールメタリック・ホワイト・シルキーシルバーメタリック・ブルーイッシュブラックパール3 |
PAリミテッド |
2WD5MT |
99万円 |
2WD5AGS |
107万2500円 |
2WD4AT |
108万9000円 |
パートタイム4WD5MT |
112万2000円 |
パートタイム4WD5AGS |
120万4500円 |
パートタイム4WD4AT |
122万1000円 |
<ボディカラー>
ホワイト・シルキーシルバーメタリック |
エブリイの実燃費について
乗りかたや積載する荷物の量で変わるが、ちょっと前の軽商用バンと比べて大幅に燃費が向上
では、エブリイの燃費を見ていきましょう。
まずはJC08モードで計測されたPAのカタログスペックです。
2WD5MT |
19.0km/L |
2WD5AGS |
19.4km/L |
2WD4AT |
17.0km/L |
4WD5MT |
17.4km/L |
4WD5AGS |
19.0km/L |
4WD4AT |
16.6km/L |
ご覧いただいてわかるように、4WDの燃費は2WDを下回ります。これは4つのタイヤを駆動させるために必要な駆動系を動かすためのロスと、車両重量が重くなる、ということから起こるものです。
そのことからもわかるように、たとえばひとりで移動をしているときと、大人4人が乗ったとき、あるいは荷物を満載しているときでは、実走行での燃費は大きく変わってきます。
その実燃費に関して、さまざまな情報を集めてみたところ、おおよそカタログ燃費から10%ほど悪い、というものではないかと判断できます。
つまり、ごく普通の使いかたをしていた場合、2WDの5MT車なら16〜18km/Lくらい、ということです。
ただし、省エネ運転を徹底した場合には、カタログ燃費を超える例も見受けられます。エブリイは商用車というカテゴリーの車なので、荷物を積載した場合のことを考慮し、ギア比は全般的に低めとなっています。
簡単にいえば、同じ速度で走行したとき、乗用車よりもエンジンの回転数が高めになる、ということで、これは燃費面では不利になる大きな要因です。
ところがこの燃費の数値は、前モデルよりも約10%ほど向上しています。
燃費向上技術の進化の凄さが、ここに現れているといっていいでしょう。
エブリイのインテリアについて
商用車的なイメージを覆すJOINのインテリア
エブリイのインテリアは、非常に使い勝手のいいものとなっています。
小物入れも、ドリンクホルダー兼用のものが運転席と助手席に装備され、インパネはトレーになっているほか、センターにはインパネボックスがあり、その下にもトレーが。さらにショッピングフックやセンターコンソールトレー、インパネポケット、ドアドリンクホルダーなどがあり、JOINターボとJOIN、PCにはオーバーヘッドシェルフも装備されています。
5MTのシフトレバーや4AT/5AGSのセレクターレバーはセンターコンソールに装備されているため、フロントシートセンター部の足もと空間は広く、左右の移動もラクです。
シートの素材はファブリックがJOINターボとJOIN、PCに、ビニールレザーがPAとGAに採用されています。さらにJOINターボとJOINの4AT車のフロントシートには、センターアームレストも装備されています。
乗り降りや荷物の積み下ろしも簡単
また、乗り降りのしやすさというのも、エブリイの特徴のひとつです。助手席だけではなく運転席にも乗降に便利なアシストグリップが装備されているほか、ステップの高さは前席が355mm、スライドドア部も375mmと低く、たとえば足腰が弱くなってきた人でも、スムーズな乗り降りが可能です。
バックドア開口部の高さもあるため荷物積み下ろしはしやすく、その特徴を活かしてこのエブリイをベースとした車いす移動車も設定されています。ここも多くのユーザーに評価されているポイントのひとつといっていいでしょう。
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倉田 佑一郎
[この記事の監修者]
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。
加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。
独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。
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